蓑山だけでおなかいっぱいぎみ。
ぼちぼち帰るかと、長瀞方面に向かった。
どうせ凄い人出で、うんざりするんだろうかと思ったがさにあらず。
途中、ロープウェイ乗り場方面に、桜の小山が見えたので、そちらに向かってみる。
長瀞郷土資料館の奥にある、野土山(桜の里)だった。
長年長瀞は通ってるけど、こんな素晴らしい桜の森があるとは、知らなかった。
桜の最盛期は、若干過ぎているけど、風情あるのどかな風景なうえ、人影もそんなに多くない。
そしてその奥に見える、ヤマザクラと新緑の競演と言ったら、言葉にできないほど。
桜の時期って、ほんと短いから、近場でもまだまだ知らない桜の見所っていっぱいありそうだ。
秩父、蓑山東面
顔振峠
三春滝桜
早朝にも関わらず、多くの車が滝桜を目指して追い越していくので、ちょっと焦る。
が・・・あと滝桜まで4kmほどというところで、大渋滞が始まった。
もっともこちらは自転車、渋滞の脇をすす~と通り過ぎる。
車で来た人、ここからいったいどれくらいで、滝桜の駐車場に着くのやら、ご苦労様。
7時前に滝桜に着いたのだが、凄い車と人人人であふれかえっていた。
さすがは滝桜の集客力、しかし混んでいる割には、とても広々とした一角にあるので桜の鑑賞には問題なさそう。
で、滝桜であるがその巨大さと花の量に圧倒される。
日本五大桜、また3大桜のひとつであるけど、他の桜が樹齢は古くとも、樹勢が衰えている木々ばかりだが、この桜は樹勢がすこぶる良好で木も巨大。
おそらく日本一巨大な桜であろう齢1000年の紅枝垂桜の存在感は凄いとしか言いようがない。
それをこの満開の時期に見ることができたのだから、感無量である。
本日のNo2の桜は、この不動桜。
この桜はとても人気があるらしく、かなり賑やかであった。
枝ぶりも見事。
唐松沢
日はY氏と二人の行動。翌日の金山沢滑降のついでに、前日は気軽に八方尾根で遊ぶつもりの軽いのり。天気もいいことだし適当に八方尾根を詰めて適当に遊び、後はガラガラ沢をにドロップしようと思っていたのだが。まさか人生最大の苦難なルートになろうとは(^。^;)・・・・。
2005年4月16日 長野県白馬村
山岳スキーの定番中の定番。この日も多くの人がスキーでこのルートを訪れていた。1800mまでゴンドラおよびリフトを使って行けるので、登りはかなり助かる。厳冬期はそれなりに技術が必要となるだろうが、今回のように雪の緩んだ状態なら、スキーでほぼ唐松山荘手前100mまで登ることができる。最後の100mが難所だと思ったが、実際はたいしたことはない。今回は特にアイゼンの必要は感じなかった(アイゼンが必要ならそこからあきらめて帰る予定だった)。これほど手軽に北アルプスの稜線に立てるルートは、本当に貴重だ。
八方尾根は長大な尾根で、ここから、ガラガラ沢、八方沢、唐松沢など素晴しいスキールートが広がる。また尾根上を滑っても充分楽しい滑降が可能だ。
リフト料金
ゴンドラ(850円)
リフト(300円×2)
すべて別々に購入する必要がある
参考タイム
リフト終点(9:00)-第三ケルン(9:50)-丸山ケルン(11:06)-唐松山荘(12:00-12:20)-ドロップポイント(12:45)-唐松沢出会(13:00)-滝(14:00)-南股入出会(14:30)-二股(15:35)-ゴンドラ乗り場駐車場(16:35)
丸山ケルン周辺から、唐松岳の素晴しく豪快な景色。ここまでは尾根も広く、ルンルン気分のスキーハイキング。
リフトを降りてすぐ目に飛び込んでくるのは、五竜岳の勇壮な岩肌。雲がやや多く、なかなかすっきり晴れないのが残念。風も弱く、春の強い日差しとあいまって汗ばむ陽気に。
さっきまで白馬岳もきれいに見えていたのだが、カメラを向けたときには、雲がまとわり付いてなかなか見えない。さっさと写真を撮っておけばよかった、残念。 30分も歩けば、第一ケルンのある広い尾根になる。ここは本日の目的(になるはずだった、ガラガラ沢のドロップ地点。でもこれではあまりに短いので、行ける所まで八方尾根を詰めることにする。
雲は多少大目ながら、まずまずの天気。いかにもアルペン的な景色を堪能しながら、記念撮影もなかなか良いものだ。
不帰嶮の岩肌は豪快そのもの 唐松山荘手前から大黒岳方面。
丸山ケルンから不帰嶮を眺める。 八方尾根の南面に開ける斜面も気持ち良さそうに広がっている。どこでも滑れそうに思えてくる。
唐松山荘の直前に、両側が切れている難所があるということだったが、ロープも張ってあるどうということのないただの岩場だった。これなら夏に娘と一緒に登れるだろう。稜線まで来たが、残念ながら剣岳は雲の中。まあ念願の唐松岳の稜線にたどり着いたことだし、後は快適斜面を滑って、ガラガラ沢にドロップするだけだ・・・・・が? Y氏はせっかっくここまで来たのだから、唐松沢へドロップしようということらしい。へ・・?この奈落の底に落っこちていくような急斜面に?無理無理、私はさっさと尻尾を巻いて遠慮するつもりが、ズルズル滑る羽目に。滑り出し45度、平均斜度40度、標高差300mの急斜面。それでもザラメならなんとかなるか・・・・。
最初の3ターンくらいアルペンターンで乗り切れば、何とかなるだろうと思い切ってダイブ。がしかし、ザラメは上部のみ、下に行くほど日陰でガリガリのアイスバーン+凸凹荒れた斜面。斜度も一向にゆるくならない。段々顔が引きつり、そのうちバランスを崩し頭を下にして転倒。すぐにスキーを下にして制動し何とか滑落は免れたが、対応が遅れたら下まで一気に滑落しそうだった。一度こけたらそれから顔面蒼白、心の余裕を失い横滑りとキックターンを繰り返して、何とか沢の底までたどり着いたが、精魂尽き果てた。さらにそこから沢一面を多い尽くすデブリ。延々デブリの上を無理やり滑りへろへろになって滝に到着。高巻く気力もなく、ちょうど滝壺に残っていたスキー板2枚分の幅のスノーブリッジを滑りぬけて、何とか通過。さらにデブリで埋まった沢が続いたので、最後は板を脱いで何とか林道終点の広い沢に出た。ここでやっと緊張感から開放された。やれやれ。
デブリのない場所を選んで滑るもののたいして続かない。ほとんどデブリの上を滑っていたことしか記憶にはないなあ。 やっと二股の橋に到着。遥かかなたは先ほど滑り始めた唐松岳がそびえている。よくここまでたどり着いたものだ。しかしここからさらに延々4kmの車道を歩いて、出発点へ。とにかく緊張感と長丁場に疲れたツアーだった。
本日の核心部の滑走ルート。最大の誤算は日が当たらない斜面で、アイスバーン化していたことだった。ネットで調べると通常のルートはAもしくはBらしく、今回は東向きの日の当たるBが正解だったようだ。ちなみにいずれのルートも急斜面の標高差は300mほど、今回のルートの平均斜度は40度、Aは38度、Bは36度くらい。15人ほどのボードツアーやそれ以外にもかなりの人が、唐松沢に入り込んでいたところを見ると、AもしくはBから滑り込んだと思われる。ルートと状況を聞いておけば良かった。
カシミールでルートを再現。今回のルートは「バキューム」と言われているらしい。確かに吸い込まれるような斜面だった。
これは2003年のGWに、栂池付近から撮影した唐松岳。写真で見るとかなり・え・く・す・と・り・ー・む・な斜面だ。こんなところは二度と来るものかと思ったが、時間が経つとなんだかもやもやしたものが心に残る。これは近いうちにリベンジしておかなければなるまい。最も今度はBルートにするだろうと思うけどね。
針の木岳
針ノ木岳の山スキーコース、登る標高差1400mあまり。山容も険しく、今まで少し躊躇していたのだが、ここらで何とかしなくては。2つの標高差200mあまりの壁の登坂に、背中はゾクゾク、顔はヒクヒク、滑落の心配はなさそうだが、その高度感による緊張で行程の長さ以上にとにかく疲れた。
しかしその現実離れした景観と斜面は、とにかく感動のひとこと。すばらしい斜面、充実のツアーだった。
2004年4月30日 長野県大町市
日本三大雪渓の針ノ木雪渓があることで有名な山。また戦国武将佐々成政の針ノ木峠越えも、歴史ファンにとっては忘れがたい。針ノ木峠は、北アルプスで一番高い峠で、南アルプスの三伏峠についで標高が高い。
雪渓があるため、高山植物の宝庫で、夏にはたくさんの花が咲き乱れる。
参考タイム
扇沢(7:00)-大沢小屋(8:20)-マヤクボ沢の出会(10:20-11:00)-カールの底(12:30-13:00)-山頂肩(13:45-14:10)-大沢小屋(14:50)-扇沢(15:10)
山頂直下のまやくぼカールの底から、山頂を仰ぎ見る。山頂に向かって左側が、スキーに適した斜面。標高差200m、斜度30度の一枚バーンは至福のひと時。
滑るのは平気だが、高度感ある斜面を登るのは結構苦手。なるべく後ろを見ないよう、刻まれたステップをひたすら登る。
扇沢の駐車場から、すぐに川を渡り、少し進むと赤沢岳から針ノ木岳の稜線が見えてくる。その山容の険しさに圧倒される、さすが北アルプス。 大沢小屋の手前から、いよいよ今回の目的の針ノ木岳直下のまやくぼカールの斜面が見えてきた。カールの斜面の前に立ちはだかる、ダムのような斜面、どうやって登るのだろうか。
谷から見上げるアルペンムード満点の山稜。後ろを振り返れば、爺ヶ岳の眺め。ゆっくりゆっくり歩いて、高度を稼ぐ。
マヤクボ沢との出会いから見上げる、針ノ木峠。この斜面もなかなか良さそう。ほとんどの登山者はこちらに向かって行くが、私は右のマヤクボ沢のへと向かう。
マヤクボ沢から見上げる、針ノ木岳山頂。簡単そうに見えるが、ここからの急登が一番疲れた。体力的な疲労というより、高度感による緊張が精神的にこたえる。雪が緩んでいるので、滑落の心配はないが、雪が硬いとかなりやばい。
急登の途中、針ノ木峠の向こうには蓮華岳が。高度も随分増してきた。
この辺は、どこを向いても滑るにはすばらしい斜面ばかり。
やっと山頂直下のカールの底へ。穏やかな場所でなんだかホットする。山頂に向かって左側を見上げれば今回のメインイベントの一枚バーン。遥かかなたに登っていくスキーヤー見える。 こちらは山頂から向かって右側。こちらにも面白そうな斜面が広がっているが、今回は標高の高い方へ向かうということでパス。上からテレマーカーが滑ってきたので、斜面状態を聞いたところ、なかなか良い斜面だったらしい。
急登をひたすら40分あまり。やっと山頂の肩までたどり着いた。凄い絶景が広がる、やはり北アルプスは違う。山頂直下の肩は思ったより広く、くつろげる余裕があった。
山頂はすぐそこだが、最後にいやらしい急な斜面があるので、今回はパス。山頂まで40mといったところ。
北を向けば、スバリ岳。 稜線は鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬連峰と続いている。
東には蓮華岳。 昨年の夏に登った水晶岳方面。薬師岳も見えるが、かなり霞んでいる。
お楽しみの斜面が、延々と谷沿いに続いている。山頂直下の大斜面は、雪質もまずまず、すばらしい大滑降が楽しめたが、その後がいけない。最近の降雪が、ストッパーのように滑らないのだ。
勢い良く飛ばして行ったら、ストッパーのような雪に捕まり、つんのめり状態で大転倒。その後はずっと、この雪質のため慎重にテレマークターンを繰り返して滑ることになった(実はテレマークターンがめんどくさくて嫌いだったりする)。それでもとにかく充実のすべりを堪能したことは間違いない。
遥かかなたの山頂を振り返ると、感慨もひとしお。登り6時間、下り1時間の充実ツアーであった。
ホワイトクリスマス(菅平)
実は今まで一度も雪のあるクリスマスって体験したことがないのです。と言うわけで今年はホワイトクリスマス気分を味わうために、クリスマスの連休を使って、家族で菅平高原へ。例年だとこの時期ちょっと心もとない雪ですが、今シーズンは雪も充分。スキー場やホテルではあまりクリスマス気分を味わえなかったけど、子供達はそれなりにホワイトクリスマスを楽しんでいたようです。
ホテルでは楽しく過ごせたようで。
12月25日の朝、ホテルの窓から北アルプスの後立山連邦を眺めです。こんな絶景を部屋から眺められるなんて、そうはありません。昨日の天気予報では今日は雪のはずだったのですが。
明日の雪を想定して、初日の24日は、スキー場で。完全防備の長女です。後ろに見えるのは、菅平の象徴、根子岳です。初日も暖かくて良い天気。2日目の25日は、雪の中のホワイトクリスマスの予定だったのですが、ご覧のように快晴。あまりの天気の良さに、広い広い菅平牧場で雪遊び。他に遊ぶ人影もなく、広大な雪原を占有で気分爽快!
あまりにサラサラで雪だるまもできない新雪を、スノーシューで味わいます。長女はスノーシューにもすっかりなれて、牧場を自由自在に歩き回る。それにしてもフカフカの新雪の感触はたまりません。次女はスノーシューにまだいまいち慣れない様子。でもフカフカの新雪は、新鮮なんじゃないかな。来年は末娘用にもう一つ買わなきゃいけない?
歩き疲れて、北アルプスをバックに雪遊び。残念ながらサラサラすぎて、雪だるまも作れないので、雪山とトンネルをせっせと作ります。牧場に残る足跡。ウサギのような?でもちょっと違うな。う~む、何だろう?