名栗の杜

とりあえず月締めの仕事が片付いたので、一休み。
前から気になっていたカフェ「名栗の杜」で、気になっている作家さんの作品を展示しているということで、名栗に行ってきた。
作家の島崎さんは、現代の解釈で浮世絵風の絵を描いている。自分も浮世絵、版画、日本画などは大好きで、自分の作品に取り入れようとしているから、彼の作品には興味津々。特に女性の表情が古めかし過ぎず、新し過ぎず和風でいい感じ。
作品も20点くらい展示されてたので、じっくり鑑賞。帰りに娘へのお土産で画集を購入。帰ってからもゆっくり観よう。
落ち着いた雰囲気のギャラリー兼カフェは、木のぬくもりが感じられる素敵な景観。ドリップされた珈琲も美味しいし、器もアートしている。隠れ家的大人のカフェといったところ。
こんなカフェに自分も似合うようになっただろうか?

最近名栗あたりには、おしゃれなカフェが増えているが少し前まではこの店くらいとのこと。また他に2件ほど名栗のカフェをプロデュースしたそうだ。名栗カフェ、いろいろ魅力的な店は多いので、暇をみつけてちょくちょく訪問してみるつもり。

宇陀から明日香へ(奈良旅4日目)

紅葉が過ぎたって、平日だからって、寒いからって、国宝重文がたくさんある室生寺が、こんな空いているとは思ってもみなかった。
確かに紅葉はもう終わって、茶色な境内だけどそれはそれなりに枯れた美しさがある渋いお寺。ピンと冷えた空気が、山深いお寺の霊気を感じる。
国宝の金堂、五重塔も見れたし個人的には満足だけど、金堂にある国宝重文の仏像をもう少し近くで観たかった。

憧れの地、古い家並みが軒を連ねる宇陀の郷。
古民家でいただく、ヘルシーなご飯プレート。
手間のかかった野菜の数々。自然ゆっくり噛んで、味わう幸せ。
こどもの頃、暖かい石油ストーブの部屋を思い出す。ゆるいピアノの曲も、カフェの雰囲気にピッタリ。ゆるいゆるい時間が流れていく。

多武峰の山中にある談山神社。中臣鎌足公を祀る由緒ある宮。
そして何と言っても、木造建築では唯一の十三重の塔。
紅葉は終わっていても、この塔を見るだけでも来た甲斐はあったというものだ。それにしても美しい塔でした。

宇陀から談山神社を経由して明日香に出た。せっかくなので明日香らしい景観を求めてうろうろ。
たまたま目に入った、巨大な伽藍の跡に建つ小さな川原寺にふらりと寄ってみる。
そして三番目に古いという、十二神将像を拝観。昨日一番古い十二神将を見たばかり。その素晴らしい造形に心打たれたのだが、こちらはなんとも素朴な造形で、全身すすで真っ黒。こちらは平安期、弘法大師のいたころだというのに、なんとも奇妙な印象だった。
飛鳥時代に建立された、巨大伽藍をもつ川原寺。夕暮れ迫る明日香の地で、日本のふるさとを偲ぶ。

雨の奈良町散策(奈良旅3日目)

雨の奈良町あたりを徘徊。漬物屋さんがあったから、ベタな食事だけど漬物御前を頂く。
漬物好きだけど、まさか漬物だけで満足するとは。がっつりご飯おかわりいけました。

奈良町から元興寺へ。
途中無料開放している町家を見学。
月曜日の雨ということもあり、人出は少なめ。
元興寺では、最悪観光バスが停まっていると思ったけど、それは杞憂。観光客らしき団体は見かけず。寺内はひっそりと静まり返り、4,5人の人影を見るだけ。
国宝の極楽堂(本堂)では、堂内にたった一人というぜいたく。しばらく心を静めて一人仏さまと向き合ってました。
それにしても心おちつくなあ。

奈良に来たら阿修羅像もいいけど、やはり新薬師寺の十二神将。七年ぶりの対面。
先客が本堂にいたけど、やがて去って本堂にただ一人の贅沢をここでも味わう。
とても1200年前に製作されたとは思えない、躍動感と表情豊かな表現。しばし天平の都に思いをはせる。
予想に反して境内の楓、雨に濡れて美しく艶めき、なかなかの見ごたえ。
奈良町から新薬師寺と、雨の散歩もなかなかいいものだ。

新薬師寺のかえり、格子窓の味わい深い古民家カフェにふらりとお邪魔。
中もレトロで落ち着く。セットでケーキでもと聞きなれないメニューを適当に頼んだら、アイスクリームだった。美味しいから、まあいいけど。
珈琲は中炒りのちょっと苦め、丁寧に淹れたドリップは好みの味。
それにしても静かな静かな町並み散策。中心エリアをちょっと離れれば、ほんと静かで寂しいくらい。これって雨の月曜日だから?
路地裏には気になるカフェがそこかしこに。京都ほど敷居が高くなさそうなのがまた良さげ。

中山道から岩村へ (奈良旅1日目)

和田宿の古民家カフェ、kokuyaさんで、ホット一息。本日は2回目の訪問。外は3℃、薪ストーブが嬉しい季節。
石窯で焼く本格ピッツァ、パイナップルとベーコン、以外なとりあわせ。甘酸っぱいパイナップルとベーコンの相性もなかなか良い。
本日の珈琲は、中炒りの和田宿ブレンド。
お店は程よい改築で、内装もgood。R&Bが流れるゆったりした空間。
と言いつつ、旅の途中、次に向かわないと。

日が陰ってくると、気温はますます急降下、もうすぐ零度。
奈良井宿で一休み。ここはもう30年以上前の学生時代、一度デートで訪れた以来。だれと行ったかはもう顔も浮かんでこないが ww
昔はもっと静かだったような気がするが、今は道の駅もできて、結構観光地化されている。ひとがぞろぞろいるなあと思ったが、4時近くになると一気にひとけがなくなった。あらかたのお店も閉まったようで、以前来た時のようにひっそり静まり返った。
秋の日のつるべ落とし、もう夕闇がせまる。早く宿に急がないと。

今日の宿は初めて泊まるゲストハウス。個室でない相部屋に泊まるのは初めて・・・・でもないか。山小屋では普通だし。
宿は岩村城下町の風情ある古民家。そこそこ改装されていて、中は結構きれい。まあバイクの一人旅には、旅の情緒を味わえておあつらえ向き。ちょっと車だと味気ないけど。
到着時宿周辺は真っ暗で、道に迷って右往左往。ナビがあてにならない、というか暗すぎてどこが宿だかわからなかった。
バイクを停めてから、何処もお店が閉まって真っ暗、こんなところで食事できるだろうか?と不安になったが、近所の居酒屋を紹介してもらった。食事のネギトロ丼、想像以上にしっかり旨かった。
明日は何処に行こうか、宿は決めてあるけどそれ以外は何も決めてない。

徳明園

平日高崎に来たから、紅葉の名園、徳明園へ。
何度か来たことあるけど、今日はその中で一番鮮やかな紅葉だった。
平日だったので、比較的ゆったり、抹茶をいただきながら、存分に紅葉を愛でる。
この庭園は、昭和の初期に造成された比較的新しいお庭だけど、そこかしこに心憎い演出いっぱい、とりわけこの時期の風情は格別。
心静かに、過行く秋を味わっていたら、観光バスでも着いたのだろうか、団体さんがぞろぞろと。
まあここらがちょうど引き際だろう、徳明園をあとにした。

太郎焼き総本舗

七つ森のあと、金田さんに会津のそばをご馳走になりました。さすがに蕎麦の産地、美味しいお蕎麦を頂きました。
その後会津若松の金田さんのお店太郎焼総本舗へ移動。前回かき氷だったので、今回は名物のきんつばを珈琲と一緒に。
あんこ大好き人間にとっては至福の取り合わせ。珈琲と言ったらケーキ、だけではなく和菓子、あんこ系もいいんです。
レトロな街並みと店舗、時間があったらもっとゆっくりしたい会津の街。
遠方になじみの店ができるってのも、いいものです。またふらりと来ます。本日はありがとうございました。

ノスタルジックペリーロード

下田ペリーロードを散策。まだ朝早いので、観光客も少なく静かなもの。
古民家カフェ草画房、ネットでは11時開店となっていたけど、もうお客さんが珈琲を飲んでいる。その佇まいに吸い込まれるように、席に着く。
築100年ほどとのこと、重圧で落ち着きのある建物、思いっきり昭和レトロに浸れる空間が素晴らしい。昔懐かしいガラス窓の外には、堀と橋、そしてナマコ壁の蔵。
そんな窓から外をぼんやり、朝の珈琲、至福の時間。
珈琲を飲んだあとは、ゆっくりペリーロード周辺を撮影しながら散策。こじんまりと短い区間ながら、ちょっとしたタイムスリップを味わえる街並みだった。

秋の西上州

せっかくの好天、有意義に使わないと。
11月から長期休業となる、南牧村のちょっとしたCafeが気になって、100kmほど走って行ってきた。
毎度おなじみ純度100%の古民家カフェ、玄関をくぐればそこは昭和初期。カチコチと現役の掛け時計の音が心地よい。
今日のランチは、炊き込みご飯。かぼちゃときのこのシンプルな具材だが、これが実に美味しい。こんな古民家でいただく、懐かしい味、最高の贅沢。なんか最近心にあるモヤモヤが、少し軽くなった。
店主(女性)に、長期休業の理由を聞くと納得です。また来年の春から営業再開されるというので、ほっと一安心。台風被害もこの辺は比較的少なかったということで、なにより。(主要道は大丈夫ですが、それでも安易に山道に入るのは危険)
紅葉はこれから、川の流れが美しく澄んだらいい時期かも。

いつもは通過するばかり、初めて下仁田駅に立ち寄った。といっても写真を撮るだけなだが。
そのあと小幡の城下町をぷらっと巡って、締めはお休み処信州屋で珈琲を。
ここの暖簾の前で、バイクの写真を撮ると、実にいい雰囲気。とっておきのインスタスポット。
珈琲は和菓子セットで。ゆずあんの最中、初めての味わいで美味しい。地元のお菓子屋の商品らしいが、よく聞いていなかった。今度来たらどこのお店か聞いてみよう。
お手軽半日のタイムトリップツーリング、なかなかいい鉄板コース。

北海道バイクツーリング9日目

08:30 洞爺湖北海ホテル
09:30 道の駅 ニセコビュープラザ
10:00 高野珈琲店
14:00 函館大沼
16:00 きじひき高原キャンプ場

昨日の雨もあがり、穏やかな朝。ホテルの窓から見る洞爺湖が美しい。ホテルの宿泊ですっかり昨日の疲れもとれたし、今日は北海道ツーリング最後の一日を楽しもうとニセコに向かうことにする。
緩やかなカーブが続く快適な道を一時間ほど走って、道の駅 ニセコビュープラザへ。ここで一休みとも思ったが、せっかくだから雰囲気にがいいカフェで珈琲でも飲みたいと、Google Mapでカフェを検索すると、近くに珈琲焙煎の店が見つかったの。
羊蹄山を窓から眺められる、高野珈琲店におじゃま。羊蹄山は昨日初冠雪があったようだけど、残念ながら雲の中。せっかくの珈琲専門店、一番酸味の強いエチオピアの豆をいただく。
丁寧にハンドドリップした、爽やかな味わい。景色も雰囲気も味も最高。 残念なのは、ニセコは遠い。いやまたスキーで近いうちに是非来たいのだが・・・・。

北海道の快適な道を惜しむように、のんびり走る。それでも決して遅い速度ではないのだが、ばんばん車に抜かれる。そろそろネズミ捕りも警戒しなければならない地域に入るので、自制してあくまで安全運転を。
内陸から、内浦湾の海岸線に出ると、だんだん駒ケ岳が近づいてくる。海からそのまま駒ケ岳山頂に続くラインが美しい。駒ケ岳の美しく見える海岸線で、写真撮影。
さらに駒ケ岳山麓まで来て、山とバイクの写真撮影。ここまで来ると、今回の旅路も終わりが近いなと少々感傷気味。
せっかくだから函館本線と小沼、駒ケ岳の撮影スポットで、列車を待機。しばらく待つと列車が通過、なかなかいい写真が撮れた。
大沼のカフェ、ダイアンで遅い昼食をとる。ポークステーキ、柔らかく美味しかった。

北海道最後の夜は、函館を見下ろす高原のキャンプ場。
昨日の風雨とは打って変わって、静かで穏やかな夜。
ここから眺める函館の夜景を撮影。
そしてあとは 一人静かに炎を見ながらハイボール。
明日はゆっくり南下したいのはやまやまなれど、 台風が近づいているということで、津軽海峡渡って高速で一気に南下予定。700kmの移動、長い一日になりそうだ。

北海道バイクツーリング1日目

05:00 自宅
07:40 巧みの里
13:30 Casa del Faro(村上市)
14:30 笹川流れ
16:20 酒田市山居倉庫
17:30 道の駅象潟ねむの丘
18:20 飛くずれキャンプ場

北海道を目指して、まずは自走で下北半島に向かう。
三国峠を越えて関越トンネルまではおなじみの道。
途中巧みの里あたりで一休み。
ここまでくれば、もう秋の気配が漂う。
まだ朝が早いこともあって、三国峠は快適な道だ。

三国峠を越えて越後湯沢へ。
ここからが長い長い新潟県。
基本国道を走るから、車も多めで退屈な道。
下界に降りて、日差しも強めで結構暑い。

村上市を過ぎれば長い長い新潟県の行程も、もうすぐ終わり。
いやほんと疲れた。ということで、お昼休憩。
しかしこんな雰囲気たっぷりの片田舎(失礼)で、お洒落な古民家カフェ Casa del Faro があった。
軽く済ませるつもりだったけど、ガッツリ美味しいビーフシチュー。トマトの酸味が絶妙。 初日から、いい塩梅に旅を満喫。

村上の笹川流れから、秋田県のにかほ市の無料キャンプ場まで。超気持ちいい海岸線を北上。
途中山居倉庫で写真撮影してたら、道の駅象潟ねむの丘あたりで、日も暮れてしまった。 日本海に沈む夕日が美しい。

結局最後は真っ暗の中、小雨降る中テント設営。
自分以外だあれもいないので、かなり不気味ではあるが、この時間帯ではもうここしかない。
無料の芝生テントサイトは、けっこう気持ちよかったが。
コンビニで買ったおにぎりと、ちょっとしたおかずで軽く夕食を済ませる。
波の音を聞きながら、おやすみなさい。