福井への旅3日目、永平寺、飛騨高山

山の中だから、多少涼しいか?の期待も虚しく、暑かった永平寺。
それでも凛とした雰囲気なのは、壮大な木造建築と緑の美しさ、修行僧の修練の賜物。
普段は無宗教で暮らしているのですが、若い修行僧の方々をみると、仏教は日本の良心なのかと思う次第です。
ちなみに、修行僧の方々の撮影は禁止です。

自分にとって旅の原点は、50年ほど前の飛騨高山。親父に連れられて、兄弟3人、雪の降りしきる大晦日の深夜、飛騨高山駅に降り立った。
当時、家は経済的に苦しかったので、駅で一夜を過ごし、翌朝一番列車で帰ってくるというもの。
当時駅で一夜を明かす人は結構いて、赤々と燃えるダルマストーブを囲みながら、長椅子に座って夜を明かす。なかなか楽しかった思い出。
明け方、兄弟二人は駅で待っていて、物好きな父と私は、20cmあまりも積もった雪を踏み締めて、城山まで散策に出かけた。
あまり古い街並みの通りは印象に残っていないが、鯉が泳いでいた宮川の流れと、雪の積もった橋の赤い欄干は今でも鮮明に記憶に残っている。
そんな親父も、先日コロナに感染して、もう寝たきりにちかく、施設に入ることが決まった。そして弟は、もう亡くなって10年経とうとしている。
そんなことを考えながら、飛騨高山をぶらぶら散策するのは、何度目だろう。
いつのまにか、この街は、外国みたいになってしまったが。

飛騨高山を散策すると、どこも飛騨牛、飛騨牛、飛騨牛のオンパレード。確かに以前嫁さんと食べた飛騨牛のステーキは美味かった。もう30年くらい経つけど。
昨日ちょっとご馳走食べたから、今日は控えめ。飛騨高山の古い街並みから、500mほど南、ほとんど観光客が来ないお店で、特上ヒレカツ定食1500円。安い!でもお味は文字通り特上だった。

福井への旅2日目、一乗谷、恐竜博物館、丸岡城

一乗谷にある民宿に泊まり、翌朝朝一で一乗谷を散策。
某コンペに出すとかいう、朝倉氏遺跡のイラストをご依頼されたので、今回のツーリングはその取材旅行。
完全に農地に埋もれていたとの事で、宅地等に開発されることもなく、素晴らしい状態で遺構が保存されていた。
心地よい景観に、遥か昔の城下町を偲ぶ。
桜に、紅葉に、また来たい素敵な一乗谷。

土砂降り!!!
ちょうど朝倉氏遺跡博物館に寄っていたので、雨雲レーダー予測で助かった。
雨が止むまで、唐門御膳を食べて雨宿り。

雨があがったので、福井県立恐竜博物館へ移動。
話には聞いていたけど、こんなに凄いとは。
実物大の恐竜の化石が、そこらじゅうに展示されていてビックリ。
特別込みで1800円。まあ特別な化石なんだろうけど、常設展だけでも見応え半端なかった。
ああ、子供の頃に来たかったなあ。ジジイになってもワクワクなんだけど。

金沢の宿に行く途中、ちょっと寄り道。
城活、丸岡城、現存12天守、7天守目。
小さく可愛らしい天守だが、不思議と形は整っている。石で作られた瓦が、なんか不思議だった。

せっかく北陸に来たのだからと、金沢に移動して、単身赴任で東京から金沢に来ている友達と呑む。
金沢の食べ物は美味い、金沢は住むのは良いよね。