岡野ファームと

霞ヶ浦、北茨城(五浦)と続いて、今回も茨城探訪。
今日は筑波山の東山麓、石岡市の西側の盆地丘陵地帯。
いつものように2時間ほど自宅から東に向かい、筑波山山麓に到着。つくば市から朝日トンネルを抜け、フルーツラインを走る。このあたり、長閑で牧歌的な風景が広がる。プチ北海道とは言えないが、プチ信州的な風景で、結構好き。
のんびり走って、本日の目的地古民家カフェ岡野ファームに到着。趣ある瓦葺の母屋、屋根の形がちょっとお寺を思わせる雰囲気ある建物だ。平日といえど昼食時、人気店らしく混んでいるので、縁側の一人席に案内された。表の梅の木がいい感じに見える。
ランチは一種類のみ、20食限定だからHPでは予約してとのことだったが、予約なしでもランチがいただけた。前菜のプレートが美味しく見た目にも鮮やか。主菜は豚の生姜焼き、美味しくいただきました。1500円ランチについてくる、珈琲、デザートのジェラートも美味しく、カフェだけでもまた利用したい。
またこの辺りは蕎麦の里としても有名で、蕎麦ツーリングも期待できる。このあとは、たいした目的も決めず、筑波山東山麓をフラフラ。だら~と走っているだけでも、長閑で楽しい道だ。

暖かくなったので、ウィンドシールドを外した。せっかくだから、正装?でツーリング。背筋を伸ばし、リラックスした姿勢で、どこどこのんびり田舎道走るのは、ほんと気持ちいい。
適当に寄った、大覚寺庭園はなんか得した気分になる良い雰囲気。お寺の前には、一列に並んだ梅の並木が満開、甘い梅の香りが漂う。庭園は、冬季ということもありまだ寂しい限りだが、これから新緑、秋の黄葉となると、美しさも格別だろう。誰もいないお寺の境内、庭園をこころゆくまで堪能、春や秋に再訪しなければ。
その後、適当な道を選んで、常陸風土記の丘へ。こちらは古代の家屋や土器などを展示した歴史公園で、巨大獅子頭が有名。それにしても桜の木の多さが凄い。ここが桜の名所ということがうなずける。いろんな品種があり、約1か月桜が見られるということなので、そのうち再訪してみよう。かやぶき屋根の曲がり屋では、本格的な蕎麦屋さんが営業している。せっかくなので、このかやぶき屋根の曲がり屋さんで、しらたまぜんざいを食べて一休みしてから、帰宅の途に就いた。

北茨城、五浦ツーリング

今年初の400km本格ツーリング、ちょっと欲張り過ぎ、疲れたけど楽しかった。
笠間から北茨城五浦まで、ビーフラインとグリーンふるさとラインをつなぐ80km。
2年前にも走ったが、今回は以前にも増して気持ちいい道。途中工事で通行止めだった区間も開通し、気持ち良すぎて一気に通過してしまった。
交通量は少なく、適度に連続するコーナーとアップダウンを軽快に走り抜けるのはバイクの醍醐味。前回に続き里山を巡る冬枯れの道、やはり新緑、紅葉の時期に走らなければ。次回はゆっくり写真を撮りつつ走ることにしよう。
五浦についたら、漁協直営市場食堂へ。あたりは閑散としているが、ここだけは別で大賑わい。やはり市場の食堂に来たら海鮮丼、他に美味しそうなメニューもあるから、これは次回の課題。味はもちろん旨々だ。次は岡倉天心記念五浦美術館へ。

風光明媚な断崖にある広大な岡倉天心記念美術館。平日という事もあるんだろうが、静かなもの。
日本美術の保護と紹介に尽力した岡倉天心は、余生をこの五浦で過ごしたとのこと。残念ながら岡倉天心記念室は、照明工事のため非公開。企画展の花鳥画の世界は、美しい日本画の花鳥画を堪能できた。日本画は解り易くて良いなあ。
その後岡倉天心の別荘と六角堂を見学。最後に五浦の駐車場で、浜辺に降りてバイクの撮影。
3時間あまり五浦に滞在して、帰りは高速道路を使って、一気に帰宅。東北道に出るまでは、空いてて快適だったが、その後はちょっと混雑。高速道路走行、走り始めたすぐには楽しいかもしれないが、帰りのヘロヘロ体力では風圧でかなり厳しく、帰宅する頃にはがっくり力尽きた。やはり五浦を日帰りではもったいない。いわきと合わせて次回は泊りで行きたい。北茨城、いわきあたりは楽しい道が期待できるから。

土浦と霞ヶ浦

風も温んできたので、土浦まで。
土浦城あたりに、少し古い街並みがちらほら。
城藤茶店はお城の前の古民家カフェ。月曜の昼間、一人でゆっくりカレーをいただきました。お城のやぐらが見えるので、なかなかの風情。
そこから歩いて、前の城址公園を見学。城跡はこじんまりとしたものだが、堀と櫓がなかなか良い雰囲気。桜の季節は名所らしい。
少し歩いたところの、土浦観光協会の古民家。立派な蔵付、二階からはいい感じで、屋敷の瓦屋根と梅の花がみえる。
ぶらりその辺を散策して、最後は喫茶「蔵」。珈琲はまあ美味しい。建物は古くていい感じだが、中が少し殺風景かなあ。もう少しアンティークに振れた内装にすれば・・・・と思ったりする。このあとせっかくだからと、霞ヶ浦湖畔に向かった。

温い風に誘われて、霞ヶ浦へ。バイクで走って寒く無いって最高。
霞ヶ浦沿いの集落は、古くて立派な民家が残っていて、トコトコ走っていても結構楽しい。このあたりは蓮根の産地らしく、蓮根畑がキラキラ光って独特な風情を見せる。歩崎公園まで走って、かすみマルシェでジェラート。マロンとスイートポテトのダブル、美味しかった。もう少し緑が増えたら、ここ最高に気持ちいいかも。

結城散策

冬の日だまり散歩、下総国の結城へ。
結城は通過したことはあるが、じっくり立ち寄ることは初めての未知の街。街はところどころに、見世蔵や造り酒屋が点在する情緒あふれる街。
しかし、川越や栃木など密集して蔵や古民家があるわけではないので、観光の観点からは、いまいち感はいなめないが。
そんな街にある、喫茶カヂノキ。外見は見世蔵、内部もレトロな大正テイスト。
驚いたのは、ぜんまい式の時計が現役で時刻を告げたこと。子供の頃、実家で動いていた時計と同じような感じだ(50年くらい前、ネジ回したことがある)。
ランチのハヤシライスは珈琲セットで1000円とリーズナブル。美味しくいただきました。とにかくすごく良い雰囲気のカフェだった、次回はカウンターで珈琲飲みに来たい。

結城散策、レトロな街にはレトロなバイク。
観光客ほとんどいないし、交通量も少な目。気兼ねなく撮影できる。
造り酒屋や、寺町もいい風情。

下野薬師寺跡。奈良時代にあった、巨大寺院跡(後北条氏の戦火によって焼失)。
当時、奈良の東大寺と筑紫の観世音寺にしかなかった、戒壇(僧尼を認める儀式)が設けられ、「三戒壇」の寺として存在。
弓削道鏡が宇佐八幡宮神託事件ののち、この寺に左遷された。
そんな歴史的史跡が、近くにあったとは。はるかな昔を想像しながら、史跡を散歩してみる。

金蔵院、大平山謙信平、栃木カフェ

紅葉の名所、佐野市の金蔵院へ行ってみたが、少し紅葉の時期を外してしまったようだ。
しかし最盛期の紅葉のすばらしさは、充分想像できる。
来年の秋以降の課題という事で。

栃木、紅葉の名所、大平山謙信平。
こちらは今日が最盛期、美しい紅葉が日差しを浴びてキラキラ輝いている。遠くスカイツリーや富士山も見える。
平日ということもあり、混み具合はそこそこ。一番奥のあづま家前の駐車スペースと縁台はガラガラ、ほぼ独り占め。おだんごを食べながら、しばしまったり。
大平山神社まで歩いて行ってきたが、こちらの紅葉はさほどでもなかった。
冬仕様のW650は、楓で紅く染まってる。

せっかく栃木まで来たので、巴波川沿いの蔵前で、お決まりの撮影。
そして珈琲でもと近くのカフェに入ったら、バイク好きのオーナーのお店で、歓迎されてしまった。少々バイク談義、自家焙煎で珈琲も美味しい。
帰りは、オーナー様の見送りも。居心地いカフェでした、また来よう。

紀伊・伊勢の旅総括

YAMAHA FZ1 FAZER GT で約1800km走行。
どうも不人気車らしく、1000cc クラスの中ではかなり安価。
地味な外観、穏やかなエンジン特性、楽なポジションはロングツーリングには最適なのにねえ。とはいえ1000ccだから、抑え気味に走っても、かなり速いけど。
今回の荷物は25L程度のザックとウエストバック。基本着替えとカメラだけど、これくらいの荷物の量で全然問題ない。洗濯すれば一ヵ月でもこの量で変わらないだろう。
やはり山のように荷物を積むと、ライティングも楽しくないから、荷物の軽量化は大事。
今回は実家に2泊、その後痛めていた腰の具合がどうなるかわからなかったから、宿の予約はネットで1日か2日前のいきあたりばったり。
以前はビジネスホテルが多かったが、今は格安のゲストハウスや宿がメイン。料金が安くても、口コミや評価が高ければ、かなり気持ちよく泊まれる。特に今回利用したゲストハウスと格安旅館は、関西、松本のいい拠点としてまた利用したい。
オヤジのソロツーリングには、これくらいの宿がピッタリ。

伊勢神宮(外宮)、熊野那智大社、熊野本宮大社、高野山金剛峯寺、橘寺、橿原宮、長谷寺とかねてからの懸案をまとめて解消、古寺大社巡礼。
■ガソリン代 単価 数量 価格
11月10日 埼玉県北本市 158 11.21 1749
11月10日 静岡県富士宮市 168 10.07 1692
11月12日 静岡県浜松市 165 10.95 1806
11月12日 三重県志摩市 165 11.8 1947
11月14日 三重県熊野市 153 10.98 1680
11月14日 和歌山県白浜町 165 10.17 1678
11月15日 奈良県橿原市 159 11.75 1868
11月16日 岐阜県多治見市 174 10.73 1867
11月17日 長野県松本市 171 10.23 1749
合計 16036円

■高速(軽自動車)、有料道路、フェリー代
11月10日 川島 – 日の出 950
11月10日 新富士 – 菊川 1900
11月12日 伊勢湾フェリー 4300
11月12日 伊勢志摩スカイライン 900
11月14日 南紀田辺 – 和歌山 1750
11月16日 亀山 – 中津川 4130
11月17日 軽井沢 – 花園 1790
合計 15720円

■宿泊費(10,11日は実家宿泊)
11月12日 賢島ホテルベイガーデン 5200
11月13日 賢島ホテルベイガーデン 5200
11月14日 TUKIJI HOSTEL Wakayama 2500 (特別割引)
11月15日 大和八木ゲストハウス 3900
11月16日 旅館松風 3000
合計 19800円

■入場料、拝観料11月10日 いやしの里 350
11月13日 せんぐう館 300
11月13日 神宮博物館 700
11月13日 伊勢河崎商人館 350
11月14日 那智の滝 300
11月15日 金剛峯寺共通内拝券 2500
11月15日 高野山霊宝館 1300
11月15日 橘寺 350
11月16日 長谷寺特別拝観券 1700
合計 7850円

食費を除く合計 59406円
平均燃費 18.4 km/l

伊勢・紀伊の旅(8日目)

奈良から一気に帰宅するのはしんどい、特に夜は寒いし。
ということで、学生時代1年間過ごした松本に宿をとって、翌朝は松本市街を散策。
しかし40年あまりで、変わりすぎて面影は???と思ったら、学生時代ほとんど寮と大学を往復。食事は寮食か学食ばかりで、市街地で食事した記憶はほとんどなし。
まあ夜のバイトで、駅前は良くきてたけど。思い出と言えば、やはり自転車で走り回った安曇野から見る北アルプスの山並みくらいか。

旅の終わりは、軽井沢で珈琲タイム。
この辺は、すっかり葉も落ち、冬の装い。しばし、まったり。
かなり疲れが溜まってる。バイク乗るのめんどくさい。さて、気をつけて帰ろう。

無事帰宅、やっぱり我が家は良いなあ。
走行距離は1800km、七泊八日のんびり旅だったからあまり距離は伸びてない。
その分、立ち寄り場所は濃い〜場所で、充実感たっぷり。伊勢神宮(外宮)、熊野那智大社、熊野本宮大社、高野山金剛峯寺、橘寺、橿原宮、長谷寺とかねてからの懸案をまとめて解消、古寺大社巡礼。
でもしばらくバイクはいいや。

伊勢・紀伊の旅(7日目)

せっかく今井町に宿泊したのだから、朝一の散歩でもう一度町内を散策。
それにしても広大な領域に、古い街並みがぎっしり並ぶ。
早朝なので、静かな街並み散歩だった。

一旦宿に帰って、出発準備。
宿をあとにして、長谷寺に向かうのだが、その前に橿原神宮に立ち寄り。
長い参道のあと、広い境内に、美しい拝殿、回廊などが立ち並ぶ。
残念ながら、先を急ぐので駆け足で参拝。

話には聞いていたけど、実物は想像をはるかに超えていた。
長谷寺、素晴らしい伽藍と紅葉の共演。どこを向いても、絵になる風景。
特別拝観(1700円)とかで、巨大な長谷観音の足を触って願い事。
坂だらけの伽藍を登ったりくだったりして、写真撮りまくり。

参拝のあとは、門前町で山菜蕎麦と柿の葉寿司をいただいた。関西風のお出汁の蕎麦。関東風より好きかも。

奈良から一気に自宅に帰るのは、ちょっとしんどい。ということで、松本にもう一泊。
日が暮れてから、急激に気温低下、最後は5℃、流石に厳しかった。
こんな時はお汁粉缶に手が出る。
今夜はゲストハウスではないけど、素泊まり専門の格安宿。中は綺麗で快適、ソロツーリングに利用するには充分。寒かったので、あまり出歩く気はせず、一番近い食堂で夕食。昔ながらの食堂で、ロースカツ定食。まあ、こんなものだろう。

伊勢・紀伊の旅(6日目)

恥ずかしながら、この歳で初高野山。
空海は好きで、関連書籍やら関連寺院には行ってるのに、総本山がまだでした。
ほんと山上にある、仏教都市、不思議な空間。5箇所観れるチケット2500円と霊宝館高野山の至宝の1300円て、たっぷり高野山を堪能。
金剛峯寺の石庭は、素晴らしかったし、至宝展では、大好きな運慶、快慶の躍動感ある仏像を鑑賞することができた。紅葉は少し盛りを過ぎていたけど、充分仏教世界を堪能させていただきました。奥の院は、次回宿坊に泊まり、ゆっくり拝観しようと思う。

まずは金剛峯寺から。
建物内部も素晴らしかったが、特にこの日本国内最大の石庭という蟠龍庭の素晴らしいこと。
いつまでも眺めていたい庭園。

金剛峯寺から徳川家霊廟に向かう。
どこを向いても趣ある寺院だらけ、これだけ寺院の密集した地域は他では見たことない。
そんな寺院の庭は何処も素晴らしそうだが、非公開らしく見ることができないのが残念。

高野山の中心、壇上伽藍へ。
巨大な根本大塔、内部の立体曼荼羅が迫力満点。

最後は高野山霊宝館。
ちょうど 運慶、快慶 の仏像展示企画に遭遇。
素晴らしい仏像を堪能、帰宅後は 運慶、快慶の本を購入してお勉強。

高野山をあとにして、橿原の宿に向かう。
途中明日香の橘寺で小休止。いつも奈良に来ると、この辺をうろうろして、古代飛鳥に思いをはせる。
いつも見ている橘寺、聖徳太子の生誕地だとか。拝観するのは初めて、このあたりでまったり日暮れを迎える。

今宵の宿は橿原市にある、古民家ゲストハウス。あたりも古民家だらけで、なかなかの風情。中はリフォームされて明るく快適。
夕食は、歩いて5分くらいのところにある、お好み焼き店。
はしで突くと、ほろほろと崩れるくらい、ふわやわらい。ちょっと関西風とも違うかも。
まあ美味しければ何でも良い、ビールで1人乾杯。
ほろ酔い気分で、夜の今井町をふらふら。およそ10年ぶりくらい。お洒落なカフェなども、たくさんできたようだが、味わう時間は無さそう、残念。

伊勢・紀伊の旅(5日目)

賢島の宿を出て、海沿いの道を那智大社へ向かう。
海沿いのワインディングロード、朝早いので車は少なく、絶景を楽しみながら快適に飛ばす。
熊野那智大社に到着。おお、あれがかの有名な那智の滝か。やはり間近で見ると、迫力あるね。山岳にある神社らしく、登ったり降ったり、見所満載。マスクもあってゼーゼーハーハー息が切れる。今日は時間があまりないから、急いで次の熊野本宮へ向かわないと。

新宮から、悠々と流れる熊野川沿いを遡上して、熊野本宮大社へ。
四つ並んだ拝殿、巨大な社殿と威容を誇る。少し離れたところにある、おお鳥居の存在感が凄い。しかしここに来るまで、遠かった。なんか地の果て、はるばるって感じがする。

途中白浜の三段壁により、海を眺める。
白浜でガソリンを入れようと思ったが、どこも休日でガソリンスタンドも休みで困った。
なんとかガソリンを補給し、高速道路で一気に和歌山までと思ったが、途中渋滞で時間がかかってしまい、宿に着いた頃にはちょっとお疲れ。
さすが1000CC、バイクのクラッチが重く、渋滞時には泣けた。
夜は和歌山市内のゲストハウスに宿泊。昨夜のビジネスホテルより、バイクで旅してるって感じが好き。
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お宿の紹介で、10時過ぎ近くの和歌山ラーメンを食す。店はお客でいっぱい。初めての味わい、旨いではないか。
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