スペイン旅行 3日目

マドリードのアトーチャ駅で、特急の乗り場がわからず、右往左往したものの、なんとかトレド駅に到着。大きい駅はいろんな列車が入交り、入り口が異なる。早めに駅に着いて、確認が必要。
列車の座席は、すべて指定席。当日購入できないことがあるので、半月ほど前日本から予約済み。入場時ちょっとチェックするだけで、走行中の改札はなかった。
列車は窓が汚いのは難点だが、それ以外は快適。飛ぶように走って、1時間弱でトレド駅に到着。トレド駅は比較的新しい建造物だが、ステンドグラスが美しいレトロな駅舎だ。
駅から歩いて数分で、目の前に現れる中世の要塞都市トレド。かつてのスペイン首都であり、イスラムとの攻防があった、二千年の都。タイムスリップ感が半端ない。
美しいアルカンタラ橋を渡り、急坂を休み休み登ると、そこが Plaza. de Zocodover 広場。
着いたらすぐに受付して、TrainVisionに乗って1時間あまりの楽々市内観光。
そして本日のクライマックス、対岸の展望台から、トレドの城塞都市の大パノラマ。
ほんと凄い景観、これを見たかったのだよ。

街を一周ぐるっと見学したので、トレドでランチ。GoogleMapのレビューで慎重に選んで、評価も高いお店。雰囲気も良く、料理の味も良いのだが、いかんせん還暦過ぎの夫婦には、量が多すぎて、料理を残してしまった。
名物が肉料理だからと、うずらと牛テール、油多めに塩辛い。肉と魚料理にすればよかったかな。なかなか美味しい料理を丁度良くいただくのは、難しい。肉好きの人には、リーズナブルでお勧めなのだが。
セットメニューx2 で9,866円

街中を軽く散策。疲れたのでトレド大聖堂を見学。
外も凄いが、中も凄い。天井を見上げて、空いた口が塞がらない。
だけど嫁さんに言わせると、バチカン見ちゃったから、それほどでもないと。なんと贅沢な。
中の素晴らしい彫刻、ステンドグラス、パイプオルガン、エルグレコの絵画など見どころいっぱい。
ゆっくり1時間ほど見学した後、歩き疲れたので早めにトレド駅に向かった。

トレドからマドリード、アトーチャ駅に到着。
まだ陽が高いから、広大なエル・レティーロ公園を散策。1.5km四方もある広大な公園で、広い森がある。ぶらぶら歩いて、アルカラ門へ。
途中ガラスの宮殿やレティーロ池を見ながら、爽やか、時々暑くて寒い散歩道。
美しい公園を抜け、マドリード観光終了。

スペイン旅行 2日目

ホテルから地下鉄で、マドリードの中心部、アトーチャ駅に向かう。
地下鉄を降りて、駅の外に出るとそこは、THE ヨーロッパの世界が広がっていた。
豪奢で宮殿のような建物と、広い道、公園のような街路樹、はるばる来たなという感慨が湧き上がってくる。
爽やかな道を、ゆっくり歩いて一つ目の目的地プラド美術館へ。
プラド美術館、その圧倒的な質と量に驚愕。それも全ての絵画が巨大。もう情報処理が追いつかなくて、1時間も絵画を鑑賞していると、頭がクラクラしてきた。
朝一番に並んだ甲斐があり、お目当てのベラスケスの”ラス・メニーナス”を他に誰もいない部屋で、鑑賞できたのはすごい。その他”裸のマハ””着衣のマハ”、などなど観たい作品だけをサッサと鑑賞。
少し経つと、どの作品の前にも人だかりができていたので、これは大正解。
嫁さんともども、一通り回って、2時間もすればクタクタ。ランチでもしようかと、外に出た。

美術館を出た後、チェックしておいたカフェに向かうが、お店の入り口は長蛇の列。
諦めて適当なカフェを探すが、これというカフェが見つからない。
GoogleMapで店を探し、結局少し奥まった、古い街並みの、小さなベーカリーカフェで、ランチ。軽く済ますつもりだったけど、結局ガッツリ食べてしまった。
アメリカンブランチなるメニューでも、なんかスペイン風のフレンチトーストとホットケーキ。嫁さんは、苺のジャムのホットケーキに、カリカリベーコンはないやろ、と言っていたが味もなかなか美味しく、味付けが新鮮、スペイン風?ご馳走様でした。
アメリカンブランチ(珈琲、オレンジ生絞りジュース付)X2 で5,868円だった。

カフェランチの後は、マヨール広場から宮殿へぶらぶら歩く。
歴史的な美しい街並みを歩くのは気持ちいい。マヨール広場に近づくにつれて、段々人が増えてきた。
そして、アーチをくぐると、ぱっと開けたマヨール広場にたどり着いた。
日曜日のマドリードは、お祭り気分。

そしてついに白亜の宮殿の前に出た。
とにかくバカでかい宮殿。残念ながら宮殿のチケットは完売で、中に入ることはできなかった。宮殿前の広場から、西に広がる広大な大地の展望と空が凄い。
少し歩いてスペイン広場。ドン・キホーテの銅像がお出迎え。
そして、デボー聖堂のある丘に登り、宮殿と遥か西に続く大展望。公園の木陰でしばし休憩したら、Príncipe Pío 駅で地下鉄に乗り、一旦ホテルに戻り、3時間ほど休憩。

夕方6時半ごろ、ホテルから地下鉄に乗り、予約しておいたフラメンコシアターTeatro Flamenco Madridに向かう。
劇場にはすぐに入ることができ、観覧だけの席の割といい場所に座れた。
本番のフラメンコ、やはり素晴らしかった。情熱的なダンスは、やはりラテンだから。
かっこ良くて、痺れた。あっという間の一時間だった。(ダンスの写真はHPから拝借)

フラメンコの後は、サン・ミゲル市場で立ち飲み。観光客相手のお店なんだけど、楽しげでついつい頼んでしまうのだろうな。
アルコールが弱い夫婦なので、ビール一杯だけ・・・だったのだが、嫁さんがそれでかなり酔ってしまった。さらに悪い事に貧血起こして、ホテル直近のエスカレーターで、気を失ってしまった。
近くに居合わせた、優しいお姉さんのおかげで、エスカレーターから移動して、事なきをえたが、一歩間違えば、かなりやばかった。
ホテルに帰り着くなり、そのまま就寝。
初日から全開は、ちょっとやばすぎ。

ビールX2 2,250円
オリーブのつまみX4 2,078円
タパスX4 1,125円
イカリング 2,942円(これは高すぎ)


わたせせいぞうの世界展

しもだて美術館で開催されている、”わたせせいぞうの世界展”。寒風ふきすさぶなか、Wでトコトコ走って、鑑賞してきた。
地方の小さな美術館開催とあって、たいして期待していなかったのだが、これがびっくりするほどの充実っぷり。
もう本当に80年代、90年代のあのハートカクテルの世界にどっぷり浸かってきた。
あのハッピーでおしゃれで能天気、甘酸っぱい青春のあのころが鮮明によみがえる。(実生活はどろどろぐちゃぐちゃの恋愛模様でのたうち回っていたのですが、今となってはすべてがいとおしい)
読ませるストーリーもあり、何時間でも楽しめるのだが、次の予定もあるので。
とにかく素晴らしかったので、お土産の”ハートカクテル・ルネサンス”を購入。帰宅してから嫁さんにお土産見せて、今度一緒に観に行こうか?と誘ったら・・・・・・。だれそれ?と全然興味なし。ううん、同じ歳なのにこうも興味がちがうとは orz

その後は、下館の街並みを散策。
最後は母子島遊水池からの筑波山。
朝はちょっと寒かったけど、冬のバイク散策もいいものだ。

最近FBに宣伝で表示される廣澤美術館。
なんでもその建築と庭が素晴らしいとか?
企画展の「伊東深水の美人画展」もそこそこに(やはり女性の表現が好みじゃないww)、建物とお庭をたっぷり鑑賞。
建築は隈研吾氏の設計で、石と建築の融合が素晴らしい。そして日本庭園の枯山水。古くて新しいい庭に新鮮な驚き、ほんと素晴らしい。
平日午後で、来客は他に2-3組だったから、庭を占有状態で鑑賞できた。夕陽を浴びて浮かび上がる、敷砂の模様がなんとも言えないアートを感じる。
美術展示は、企画展のほかに、数多くの展示が本棟以外に各展示室に満載。こちらの建物は、本棟が素晴らしいだけにちょっと???だが。所蔵作品は、名画は無いけど、それなりに楽しめる多くの作品。中には?なものもあるけど、見ごたえたっぷりの作品も。
周辺はヒロサワ・シティとして整備されていて、自動車、バイク、飛行機の博物館等(現在整備中?)もあるようなので、これからが楽しみだ。

豊洲チームラボ

長女がチームラボを観たいというので、豊洲へ。
まだ時間があるので、カフェを検索。
ららぽーと豊洲にある、バタープレミアム。
娘と一緒じゃないと、流石に入れない。
GOTOEAT取扱カフェを探したら、こうなった。
見かけだけじゃなくて、美味しかった。

豊洲のチームラボ。
7割くらいが、外国からのお客様。
それもあって、中は不思議な空間。なかなか楽しめた。
長女のはしゃぐ姿も、久々に見れたし。

豊洲の帰りは、月島のもんじゃストリート。
こちらも飲食関係に勤める長女の、調査も兼ねてリクエスト。
この雰囲気は、楽しいねえ。
ご馳走様でした。

二本松城と福島の旅

福島に行ったのだから、キャンプして帰ろうと思ったが、雨ではね・・・。
雨の高速を飛ばして帰れないこともないけど、まあその元気もないので、郡山の24時間営業の銭湯で休憩。風呂からあがって大広間で漫画を読みながらうとうと、快適でお気楽なものだ。日本中を旅しようと、普段から使えるキャンプ場や宿泊施設を調べまくっているので、こんな時は助かる。
翌朝は、雨の中二本松城へ。ちょっとさびれた城跡があるのかと思えばさにあらず。復元された巨大な石垣や櫓をゆうする立派なお城。日本100名城にもなっているので、当然か。
平山城といっても、標高差120m、天守まで登るのは結構きつい。歩けばその巨大さがわかる。
天守台からの眺めは雄大で、晴れていれば安達太良山の眺めがいいらしい。
楓や松の植樹も素晴らしい。桜の名所でもあるとのこと、次回は桜の咲くころ?それとも紅葉の頃かな。再訪したい立派な城でした。

雨の日は美術館巡り。
二本松市大山忠作美術館は、市民交流センターの3F。作品は見たことないけど、日本画の大家らしい。こじんまりとした展示室で、一人鑑賞。
須賀川市では、円谷英二ミュージアムを訪問。ゴジラやウルトラ怪獣の等身大フィギュアが懐かしい。そういえばビニール怪獣集めたなと昔を思い出す。
円谷英二は、ゴジラやウルトラマンをつくった人ぐらいにしか思っていなかったが、第二次大戦中の戦争映画を製作していたとは知らなかった。特撮関連の書籍も充実していて、なかなか見ごたえあった。

昼食は高柴デコ屋敷にある古民家カフェ140 Decorico。このあたりは、民芸品のはりこの玩具制作工房が集まっている。
工房すべてが古民家のいい感じの店。
カフェは築140年の古民家をリノベしたもの。心地よい空間と、流れる曲が雨によく似合う。ただもうちょっと食事に力を入れても良いかと。ピザがなんとなく冷凍?って感じ。
お土産は、もちろん赤べこで。

皇居、郷さくら美術館、旧朝倉家住宅

美術館の春祭り、のコピーに惹かれて東京国立近代美術館へ。
もっと春らしい展示でいっぱいなのかと思いきや、1室のみで大作は2点ほど・・・・う~んなんか違う。期待していただけに、その他の近代美術の作品は、なんか重くて疲れる。
気を取り直して、皇居御苑を散策。桜は随分散っているが、その分新緑が眩しく、色彩は一層豊かになった。その後千鳥ヶ淵方面へ歩き、本日の第二の目的地目黒川へ。

本日第二の目的地、目黒川へ。目黒川の桜は随分散っているが、大量の人出でワサワサ。人混みに気分が悪くなりそうなので、無視して先を急ぐ。
郷さくら美術館の入り口は相変わらずわかりにくい。まずは入ってすぐの、桜、桜、桜の大作に圧倒される。人出はいつもより少し多いが、それでもゆったり鑑賞できる。目黒川の桜並木よりこちらのほうがよほど桜を感じられ、充実感たっぷり。美術館自体は、3階建てのこじんまりしたものだが、今はすべてが桜の日本画で埋め尽くされ、ここにいるだけで日本の桜を堪能できる。写真は購入したポストカード、ぜひこの美しい桜の日本画を生で鑑賞することを勧める。
美術館のあとは、坂を登ってすぐの旧朝倉家住宅を見学。こちらは桜より、お庭の新緑が美しい季節になっていた。

北茨城、五浦ツーリング

今年初の400km本格ツーリング、ちょっと欲張り過ぎ、疲れたけど楽しかった。
笠間から北茨城五浦まで、ビーフラインとグリーンふるさとラインをつなぐ80km。
2年前にも走ったが、今回は以前にも増して気持ちいい道。途中工事で通行止めだった区間も開通し、気持ち良すぎて一気に通過してしまった。
交通量は少なく、適度に連続するコーナーとアップダウンを軽快に走り抜けるのはバイクの醍醐味。前回に続き里山を巡る冬枯れの道、やはり新緑、紅葉の時期に走らなければ。次回はゆっくり写真を撮りつつ走ることにしよう。
五浦についたら、漁協直営市場食堂へ。あたりは閑散としているが、ここだけは別で大賑わい。やはり市場の食堂に来たら海鮮丼、他に美味しそうなメニューもあるから、これは次回の課題。味はもちろん旨々だ。次は岡倉天心記念五浦美術館へ。

風光明媚な断崖にある広大な岡倉天心記念美術館。平日という事もあるんだろうが、静かなもの。
日本美術の保護と紹介に尽力した岡倉天心は、余生をこの五浦で過ごしたとのこと。残念ながら岡倉天心記念室は、照明工事のため非公開。企画展の花鳥画の世界は、美しい日本画の花鳥画を堪能できた。日本画は解り易くて良いなあ。
その後岡倉天心の別荘と六角堂を見学。最後に五浦の駐車場で、浜辺に降りてバイクの撮影。
3時間あまり五浦に滞在して、帰りは高速道路を使って、一気に帰宅。東北道に出るまでは、空いてて快適だったが、その後はちょっと混雑。高速道路走行、走り始めたすぐには楽しいかもしれないが、帰りのヘロヘロ体力では風圧でかなり厳しく、帰宅する頃にはがっくり力尽きた。やはり五浦を日帰りではもったいない。いわきと合わせて次回は泊りで行きたい。北茨城、いわきあたりは楽しい道が期待できるから。

長野県立美術館から善光寺へ

戸隠から長野市街地へ。大学時代3年も住んだのに、卒業以来寄ったのは長野オリンピックの時、家族で善光寺に行ったのみ。近くはいつも通るのだけど、なぜか長野市街地は訪れなかった。
そんなわけで、今日は県立美術館から、善光寺界隈へ。ここは東山魁夷美術館と併設。なんと常設展示料金の700円で東山魁夷の作品と、常設展が見れてしまう嬉しさ。今日は企画展(1500円)も開催されていたけど、東山魁夷の作品だけでお腹いっぱい。
小学生の時、図書館にあった東山魁夷の画集が大好きで、よく観たものだ。おそらくこれが日本画に興味をもった原点だろう。11月19日からは、唐招提寺御影堂障壁画展が開催されるとの事。うーむ、これは観に行かないと。
美術館の建築、これも素晴らしく屋上のテラスにはカフェがあり、とても気持ちいいスポットに。こんな美術館、近くに欲しい。なんとかなりませんかねえ、埼玉県はこの辺の感性が情けない。

最後は仏都長野の善光寺へ。
参道は修学旅行らしき学生であふれかえり、コロナ禍で離れた参拝者も戻ったようだ。学生時代の記憶は40年近く前、こんなおしゃれな善光寺界隈だったかなあ・・・・・ううん境内以外は思い出せない。
それにしても、仁王門の仁王像が素晴らしい。約100年前に巨匠高村光雲と米原雲海によって制作された。特に夜の仁王様は照明で闇から浮かび上がり、凄い迫力だった。
しかし5時にカフェに入り、6時に出てみるとあたりは闇。仲店はスターバックス以外殆ど閉まり、あれほどいた参拝者は蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。ちなみに駐車したのは、美術館北隣の城山公園駐車場。40年前と変わることなく、無料なのは助かる。

長野、善光寺界隈を歩き疲れてヘロヘロ。めぼしいカフェは軒並み月曜休みで、カフェ難民。適当に入ったカフェ、大きなアップルパイで嬉しい誤算。大好きな熱々アップルパイ、でお腹いっぱい。しかも、ソフトクリーム付き。何かと濃い〜、一泊二日の長野旅。
https://monzen-terrace-enya.com/

吉田博展と川越散策

吉田博展を観に川越へ。これだけ大量の吉田作品を観るのは初めて。これが版画か!と感嘆する圧倒的な緻密さと表現力。そして吉田画伯の生き方が凄まじい。大正時代、当時アメリカで無名な画伯が、単身アメリカにわたり絵を売りまくるとは。一時間ほどじっくり観賞した後、お土産に図録購入。帰ってから、さらにじっくり鑑賞。素晴らしい企画展でした。

せっかく川越に来たのだからと、蔵の街をぷらぷら。お昼は「金笛うんとん処春夏秋冬」でかきあげうどんをいただく。麺はツヤツヤ、適度の腰でのど越しも最高。つゆは醤油の蔵元らしく、甘め少なく醤油の風味が強いシンプルな味わい。稲荷小路からの雰囲気も良いお店。観光客が戻った賑やかな通りを散策し、前から気になっていた山崎美術館へ。こちらは・・・・・・まあとりあえずここも入館済という事で ^^;)街はすっかりスイーツとカフェの街に。以前は割と年齢高めな街だったが、今はすっかり若者の街になったようだ。

最後はいつも行く旧山崎家別邸へ。ここは重要文化財の和洋折衷邸宅、100円で家屋や庭を堪能できるので、季節ごとに訪れている。蔵通りの喧騒は無縁、静かな空間を心ゆくまで味わって、川越を後にした。