名栗の杜

とりあえず月締めの仕事が片付いたので、一休み。
前から気になっていたカフェ「名栗の杜」で、気になっている作家さんの作品を展示しているということで、名栗に行ってきた。
作家の島崎さんは、現代の解釈で浮世絵風の絵を描いている。自分も浮世絵、版画、日本画などは大好きで、自分の作品に取り入れようとしているから、彼の作品には興味津々。特に女性の表情が古めかし過ぎず、新し過ぎず和風でいい感じ。
作品も20点くらい展示されてたので、じっくり鑑賞。帰りに娘へのお土産で画集を購入。帰ってからもゆっくり観よう。
落ち着いた雰囲気のギャラリー兼カフェは、木のぬくもりが感じられる素敵な景観。ドリップされた珈琲も美味しいし、器もアートしている。隠れ家的大人のカフェといったところ。
こんなカフェに自分も似合うようになっただろうか?

最近名栗あたりには、おしゃれなカフェが増えているが少し前まではこの店くらいとのこと。また他に2件ほど名栗のカフェをプロデュースしたそうだ。名栗カフェ、いろいろ魅力的な店は多いので、暇をみつけてちょくちょく訪問してみるつもり。

ゲストハウスに泊まってバイクツーリングしよう

北海道ではテント泊+バイクツーリングの楽しみを満喫したけど、先日の奈良の旅では古民家ゲストハウス+バイクツーリングを満喫。
どちらのスタイルも、バイクで旅をさらに楽しいものにしてくれる。これからはこの両方のスタイルで、日本中を旅しようと思う。
ゲストハウスの基本スタイルは、個室ではなく2段ベッドの共同部屋。ただ奈良ではパソコンなどの荷物を置いて連泊のため個室を確保。岩村では女性を含む8人部屋だった。
一泊するだけなら、共同部屋でも何の問題もない。まあ共同部屋は山小屋で馴れている。ベッドをカーテンで仕切れるから、プライベート空間もしっかり確保できる。
今回は、観光地ということで、海外のバックパーカーなど旅のスタイルが違うから、話すのはあいさつ程度。それでも全然かまわないし、ライダーがいたら間違いなく話していただろう。
今回のゲストハウスは、岩村、奈良ともに古民家だったから、ノスタルジックな旅もさらに充実した。旅先の訪問先でも宿でも、古風な空間の連続。これでいつものビジネスホテルに泊まったら、こんなに旅の雰囲気を満喫できることはなかっただろう。
今回はどちらも一泊4000円弱、5泊して20000円弱、バイクもほとんど下道使って高速料金は全部で3000円弱。バイクの燃費は30km/l、1200km走って、140/l円でガソリン代は5600円。これはセミリタイヤのおやじには、やめられない道楽だ。

奈良から自宅まで(奈良旅6日目)

4日間お世話になったゲストハウスを朝6時に出発。
奈良から伊賀を越えて四日市インターまで下道を走る。
この朝は冷え込んだから寒いので、休み休み、ペースがあがらない。
本当は全行程下道を行きたいところだが、さすがに名古屋周辺はめんどくさそうだから、四日市から豊明までは、高速道路を利用。
豊明を降りたら、大渋滞か・・・と思ったが、国道1号沿いはすぐに渋滞は解消。その後は結構快適なペースで、道の駅潮見坂まで来た。ここで昼食休憩。
ここからが長い長い静岡県横断200kmあまり、国道1号沿いを走って愛鷹山の北を回り込み山中湖へ。本当にここまで長かった。
ここまでくれば、あと100kmちょっと。とナビに従って道志みちに入ったら、途中で通行止め。最後に山の中の暗い道をグルグル迂回して、なんとか八王子に出た。途中夕飯をとり、しばし休憩したのち9時ちょっと前無事帰宅。
奈良を巡った6日間の旅が終わった。 行きも帰りもほぼ下道、片道550km。
冬のバイクロングツーリング、もっと厳しいかと思ったが、なかなか楽しい旅だった。

宇陀から明日香へ(奈良旅4日目)

紅葉が過ぎたって、平日だからって、寒いからって、国宝重文がたくさんある室生寺が、こんな空いているとは思ってもみなかった。
確かに紅葉はもう終わって、茶色な境内だけどそれはそれなりに枯れた美しさがある渋いお寺。ピンと冷えた空気が、山深いお寺の霊気を感じる。
国宝の金堂、五重塔も見れたし個人的には満足だけど、金堂にある国宝重文の仏像をもう少し近くで観たかった。

憧れの地、古い家並みが軒を連ねる宇陀の郷。
古民家でいただく、ヘルシーなご飯プレート。
手間のかかった野菜の数々。自然ゆっくり噛んで、味わう幸せ。
こどもの頃、暖かい石油ストーブの部屋を思い出す。ゆるいピアノの曲も、カフェの雰囲気にピッタリ。ゆるいゆるい時間が流れていく。

多武峰の山中にある談山神社。中臣鎌足公を祀る由緒ある宮。
そして何と言っても、木造建築では唯一の十三重の塔。
紅葉は終わっていても、この塔を見るだけでも来た甲斐はあったというものだ。それにしても美しい塔でした。

宇陀から談山神社を経由して明日香に出た。せっかくなので明日香らしい景観を求めてうろうろ。
たまたま目に入った、巨大な伽藍の跡に建つ小さな川原寺にふらりと寄ってみる。
そして三番目に古いという、十二神将像を拝観。昨日一番古い十二神将を見たばかり。その素晴らしい造形に心打たれたのだが、こちらはなんとも素朴な造形で、全身すすで真っ黒。こちらは平安期、弘法大師のいたころだというのに、なんとも奇妙な印象だった。
飛鳥時代に建立された、巨大伽藍をもつ川原寺。夕暮れ迫る明日香の地で、日本のふるさとを偲ぶ。

雨の奈良町散策(奈良旅3日目)

雨の奈良町あたりを徘徊。漬物屋さんがあったから、ベタな食事だけど漬物御前を頂く。
漬物好きだけど、まさか漬物だけで満足するとは。がっつりご飯おかわりいけました。

奈良町から元興寺へ。
途中無料開放している町家を見学。
月曜日の雨ということもあり、人出は少なめ。
元興寺では、最悪観光バスが停まっていると思ったけど、それは杞憂。観光客らしき団体は見かけず。寺内はひっそりと静まり返り、4,5人の人影を見るだけ。
国宝の極楽堂(本堂)では、堂内にたった一人というぜいたく。しばらく心を静めて一人仏さまと向き合ってました。
それにしても心おちつくなあ。

奈良に来たら阿修羅像もいいけど、やはり新薬師寺の十二神将。七年ぶりの対面。
先客が本堂にいたけど、やがて去って本堂にただ一人の贅沢をここでも味わう。
とても1200年前に製作されたとは思えない、躍動感と表情豊かな表現。しばし天平の都に思いをはせる。
予想に反して境内の楓、雨に濡れて美しく艶めき、なかなかの見ごたえ。
奈良町から新薬師寺と、雨の散歩もなかなかいいものだ。

新薬師寺のかえり、格子窓の味わい深い古民家カフェにふらりとお邪魔。
中もレトロで落ち着く。セットでケーキでもと聞きなれないメニューを適当に頼んだら、アイスクリームだった。美味しいから、まあいいけど。
珈琲は中炒りのちょっと苦め、丁寧に淹れたドリップは好みの味。
それにしても静かな静かな町並み散策。中心エリアをちょっと離れれば、ほんと静かで寂しいくらい。これって雨の月曜日だから?
路地裏には気になるカフェがそこかしこに。京都ほど敷居が高くなさそうなのがまた良さげ。

岩村城下町から湖東三山西明寺へ(奈良旅2日目)

朝早起きして、岩村城下町を散策。町はまだ浅い眠りの中、人影もない。朝のピンと張りつめた空気の中、徐々に明け行く朝を味わう。なんか旅してる気分が、ちょっと嬉しい。

ここはあえて混んでいる京都を避け、湖東三山の一つ西明寺へ。と言っても紅葉で有名なお寺だから、それなりに混んでいたのだが。
さすがに京都文化圏、隅々までいきとどいた美の極致。堂塔、仏像、庭園どれをとっても関東の寺社とは一線を画す。やはり積み重ねた年月の重みということだろう。
秘仏も偶然開帳されており、拝観することができた。そしてやはり四天王、十二神将、二天門の持国天、増長天。すべての武神が彫が深く筋肉質でかっこいい。まさに惚れ惚れするりりしさ。だいたい仏像を見れば、寺の格がうかがえる。
そしてお庭と紅葉。一面美しい緑の苔に覆われた境内。艶やかな楓、本当に隙がない美しさ。見る角度を変えると、次々と風景が変わる。季節と日差しを加えたら、それは無限の美しさ。ううんもうお腹いっぱい。写真多すぎてすみません。

相変わらずGoogle先生の攻めのルート道案内で、車だったら泣きたくなるような道を通りたどり着いた本日のお宿。
東大寺のすぐそばにあるゲストハウス。本当に古民家だ。つくりも古風だが、内装も古い、畳もべこべこ沈むぞ ww。泊りの部屋はもろ茶室だ。ここで5日まで連泊滞在。
予定はまだ決めてない。明日は雨だから、東大寺近辺を歩いてうろうろすことになりそう。

中山道から岩村へ (奈良旅1日目)

和田宿の古民家カフェ、kokuyaさんで、ホット一息。本日は2回目の訪問。外は3℃、薪ストーブが嬉しい季節。
石窯で焼く本格ピッツァ、パイナップルとベーコン、以外なとりあわせ。甘酸っぱいパイナップルとベーコンの相性もなかなか良い。
本日の珈琲は、中炒りの和田宿ブレンド。
お店は程よい改築で、内装もgood。R&Bが流れるゆったりした空間。
と言いつつ、旅の途中、次に向かわないと。

日が陰ってくると、気温はますます急降下、もうすぐ零度。
奈良井宿で一休み。ここはもう30年以上前の学生時代、一度デートで訪れた以来。だれと行ったかはもう顔も浮かんでこないが ww
昔はもっと静かだったような気がするが、今は道の駅もできて、結構観光地化されている。ひとがぞろぞろいるなあと思ったが、4時近くになると一気にひとけがなくなった。あらかたのお店も閉まったようで、以前来た時のようにひっそり静まり返った。
秋の日のつるべ落とし、もう夕闇がせまる。早く宿に急がないと。

今日の宿は初めて泊まるゲストハウス。個室でない相部屋に泊まるのは初めて・・・・でもないか。山小屋では普通だし。
宿は岩村城下町の風情ある古民家。そこそこ改装されていて、中は結構きれい。まあバイクの一人旅には、旅の情緒を味わえておあつらえ向き。ちょっと車だと味気ないけど。
到着時宿周辺は真っ暗で、道に迷って右往左往。ナビがあてにならない、というか暗すぎてどこが宿だかわからなかった。
バイクを停めてから、何処もお店が閉まって真っ暗、こんなところで食事できるだろうか?と不安になったが、近所の居酒屋を紹介してもらった。食事のネギトロ丼、想像以上にしっかり旨かった。
明日は何処に行こうか、宿は決めてあるけどそれ以外は何も決めてない。

ノスタルジックペリーロード

下田ペリーロードを散策。まだ朝早いので、観光客も少なく静かなもの。
古民家カフェ草画房、ネットでは11時開店となっていたけど、もうお客さんが珈琲を飲んでいる。その佇まいに吸い込まれるように、席に着く。
築100年ほどとのこと、重圧で落ち着きのある建物、思いっきり昭和レトロに浸れる空間が素晴らしい。昔懐かしいガラス窓の外には、堀と橋、そしてナマコ壁の蔵。
そんな窓から外をぼんやり、朝の珈琲、至福の時間。
珈琲を飲んだあとは、ゆっくりペリーロード周辺を撮影しながら散策。こじんまりと短い区間ながら、ちょっとしたタイムスリップを味わえる街並みだった。

南伊豆民宿したる荘

久しぶりに民宿に宿泊。目の前が海、バイクでふらりと泊まるには、こんな海の宿がちょうどいい。
伊豆の温泉施設は、長野や群馬に比べるとちょっと高め。日本ボロ宿紀行で舞台となった温泉に行こうと思ったけど、放送後値上げして1000円になっていた。ということで、温泉はやめにして、宿のお風呂。広々お風呂で気持ちよかった、これで充分満足。
朝食は干物がメインのいかにも海のお宿の朝食。朝食付き、これで4400円はお得だ。女将のあたたかい接待も嬉しかった。
バイクで下田に来た時は、またここに泊まろう。