広島駅から路面電車でのんびり1時間、宮島口からフェリーで15分余りで、厳島に到着。もうお昼なので、有名な焼きがきのはやしで、かき飯と牡蠣フライをいただく。新鮮な牡蠣は、まったくくせがなく、とにかく旨かった。牡蠣はちょっと苦手だが、この時期の牡蠣は別格だ。
商店街を抜けて、鳥居前に着いたときは干潮で、厳島神社の前は地表が表れていた。これはこれで大鳥居のそばまで寄れるのだけど、やはり風情が足りない。
というわけで先にロープウェイで弥山(みせん)に向かう。
ロープウェイおり場から、弥山本堂、奥の院は20分ほど歩くとあったので、病み上がりでやめておく。ロープウェイ山頂駅からすぐそばの、獅子岩展望台からの眺めは絶景であった。
山から下りても、潮の水位は少し足りないので、先に豊国神社の大経堂へ。ここから眺める厳島神社もまたいい。
その後珈琲など飲んで時間をつぶしていると、段々潮が満ちてきていい感じに。やはり厳島神社は海の上に浮かんでないと絵にならない。
久能山東照宮と清見寺
生まれは静岡だけど、18歳で離れたから、静岡の観光スポットは案外行ったことがない。
久能山東照宮はそんな場所の一つで、未だ見訪問だった。
久能山に行くには、一般的にはロープウェイからなんだろうけど、ここはあえて麓から登っていく。そしてこれが大正解で、参道の石垣と階段がすごい。美しく荘厳で、まさに徳川の権威を示す抜群の効果に違いない。そして途中階段から眺める海の青さと伊豆の山々、絶景を眺める感動は、やはり1159段の階段を登らないと味わえない。
階段を登った山上にある社殿、それは豪華なもの。隅々まで粋を尽くした素晴らしい社殿だった。
そして一応入っておこうと、東照宮博物館へ。なんとここには歴代15代将軍の甲冑が勢ぞろい。各将軍の個性が甲冑に現れていて、とても興味深いものだった。そのほか奉納された刀剣が展示されているので、そちらも必見。
とにかく有名な国宝、拝観できてまずは良かった。
庭園と家康ゆかりの寺として有名な清見寺。残念ながら庭園は、先日の台風で土砂が庭園に流れ込み、酷い状態で現在復旧中。
それでも、家康ゆかりの名刹、大方丈、仏殿、書院など建造物を興味深く拝観した。庭園が復旧したら、また拝観したい。
城下町掛川を徘徊
実家に帰省中なので、久しぶり高校3年間通った、掛川をぶらぶら。
掛川城は残念ながら改修工事のため、足場の中で見えないし、立ち入り禁止。高校生時代は、再建前だったので、あまり愛着はないが、出張で時折新幹線から眺める故郷の天守はいいものだ。
流石に卒業して40年も経てば街中は随分変わったけど、門前から見る母校がまるで変わってないのは、びっくり。
掛川城天守に登れないので、二の丸茶室へ。
後で知ったのだが、ここは将棋の王将戦の会場とのこと。
藤井聡太氏と渡辺明氏が対戦したのもこの茶室。
茶室とお庭は新しいのだけど、その品格はなかなか。
美しいお庭を眺めながらいただく、抹茶は格別に美味しい。
お庭も小さいながらも、楽しめる演出が随所にあり、良い時間を過ごすことができた。
二の丸茶室を後にして、二の丸美術館、ステンドグラス美術館をスルーして、奥に進むと何やらお屋敷が。うーむ、ここもまったく知らなかった。
公開されたのは、ここ15年くらいというから無理はない。
重臣の武家屋敷があった竹の丸に、明治の豪商が建てた邸宅。平成19年に修復後、一般公開されたとのこと。
最初は見学にだけのつもりだったが、カフェスペースがあまりに素敵で、ミートグラタンランチをいただくことにした。ランチメニューは、別にパスタランチがあるだけで、ちょっと心配だったが、食べるとしっかり美味しい。
従業員さんに聞いたところ、運営に掛川グランドホテルが入っているとのことで、味も納得。ということは、カフェメニューのケーキで、藤井聡太氏が対戦中に食したCHABATAKEケーキが食べらるるのか?確認しとくのだったが、後の祭り。なんでもこのケーキ、大人気で幻のスイーツらしい。
ちょっと残念だったのは、他の若い女性グループの女子会トーク。同世代の友達?現状噂話を延々と大声で。
まあそれでも、建築とお庭も十分堪能したし、良しとします。
掛川散策の最後は大日本報徳社。なんでも二宮尊徳の思想を広める秘密結社(嘘)だそうだ。
まあ組織はどうでも良いが、この馬鹿でかい吹き抜けの講堂には圧倒される。明治36年に建てられた、日本で最初の公会堂とのこと。
その他皇室払い下げの建築物とか、明治初期の民家とか、昭和初期の鉄筋コンクリート建築とか、興味深い建物群。
建物群を解説くださった係の方、ありがとうございました。
雨も強くなってきたので、ここらで実家に戻りました。私の知らない掛川、3時間あまりのショートトリップ、なかなか充実した時を過ごした。
古峯神社 古峯園
奥美濃ツーリング 馬籠
奥美濃ツーリング 岩村城
岩村で宿泊した翌朝、散歩がてら今回の旅の目的その2、岩村城へ登ってみる。3年前に岩村に寄ったのは、奈良に行く途中で時間がなくて断念。
今回は時間を確保して、城下町から標高差100m、約1kmの登山。
なかなかの急こう配で、息が切れる。
登るにしたがって、現れる石垣の遺構に期待が高まる。
そして本丸の直前、ばば~ん現れる巨大な壁。これがうわさに聞く六段壁か。すごい迫力の石垣だ。
これを超えると、本丸に到着、なかなかタフな登城だった。
歩いて登ると、この城が攻めにくいことは想像に難くない。
さすが百名城、日本三大山城、日本一標高が高い場所にある城、本当に名城だった。
この城は、織田氏と武田氏の戦の最前線で、織田信長のおば、おんな城主の悲劇が語られている。そんなことを思いながら、念願の岩村城に登ることができた。
でもやはりもうちょっと建物を復元して欲しいというのが本心だ。
ちなみに要所要所に置いてある、QRコード案内板で、復元CGを見ることができる。ちゃちだけど
奥美濃ツーリング 美濃市から岩村
奥美濃ツーリング 郡上八幡
山中の城下町にそそり立つ郡上八幡城。
天守は昭和八年、木造の再建築とのこと。モデルは大垣城で、実際の郡上八幡城をモデルとしたわけではないようだ。そうは言っても、90年ほど経った木造建築、木がギシギシ軋んで、良い味だしてる。
写真で見た時は山上の城にしては、たいそう立派なと思ったが、実際はそれほど大きくもなく、質素なつくりは好感もてる。
再建でも良いので、美しい天守はやはり必要。
お城の後は、待望の市街散策。郡上八幡は前々から来ようと思っていたけど、なかなか実現できなかった。高山は10回くらいも来ているのに・・・。
市街は高山よりも、少し雑然としているがそこが生活感があって逆にいい感じ。また平野が狭く、自然に近い感じの清流吉田川がとてもいい。
そんな川を眺める、雰囲気のいい宗祇庵(そうぎあん)で、抹茶と栗きんとんをいただく。和室で抹茶をいただく、それだけで贅沢な時間を過ごせる。開店と同時、一番の客だったので完全貸し切りで、おもうぞんぶん川やお庭を眺めて、静かなひと時を過ごした。
橋を渡って、新町通をふらふら。古民家で学生の美術展を見学。やなか水のこみちや、いがわ小径など、憎い演出の小径も素敵だ。郡上八幡旧庁舎記念館のレトロな洋館で、鶏ちゃんと蕎麦のセットをいただいて、郡上八幡の散策は終わり。
さくらももこが愛した郡上八幡、また来よう。
奥美濃ツーリング 飛騨高山
宿の古民家ゲストハウスは、今回で二回目の利用。飛騨の里近くにあるが、飛騨の里には、時間がなくてまだいけてない。
ゲストハウスは相部屋で、もう一人泊り客がいたが、一度見かけただけ。宿は至極快適だ。
夕暮れ時、2kmほど離れた古い町並みに向かう。日曜日の夕暮れ、観光客らしき人影はほとんどなく、寂しいかぎり。
家の明かりもあるんだろうが、野外に漏れることは無く、ほんとに暗い町並み。灯に浮かぶ街並みを期待したんだが・・・
宿近くの以前も行った、美味しいハンバーグのお店に行ったのだが、客がいっぱいで断られた。もう歩く気力もなかったので、一番近い吉野家で夕食をとってしまった。鳥のネギ塩定食、まあ美味しかったら良しとしよう。
翌朝、アルプス展望公園により、町を眺めた後、郡上八幡へ向かった。
奥美濃ツーリング 飛騨古川
安曇野から安房トンネルを抜け、奥飛騨温泉郷を経由して、飛騨古川へ。20年ぶり2度目の訪問。
まずは、瀬戸川沿いの白壁土蔵街を散策。暑い日ということもあり、瀬戸川に放流された美しい鯉たちを観ているだけで、癒される。
隣の壱之町通りは、古いつくり酒屋や手作りローソクのお店など、古風な店舗がならび、こちらも風情がある。
さて、珈琲でもとかねてから興味があったFabCafeに行ったら、本日休業とのこと、残念。
街の規模に不相応?、巨大な寺院が3つも立ち並ぶ街。そのうちの一つ、真宗寺では若い人たちによる音楽イベントが行われた。
さほど広い町でもないので、2時間近く歩けばだいたい回れてしまう。このへんで本日のお宿、飛騨高山へ向かった。