結城散策

冬の日だまり散歩、下総国の結城へ。
結城は通過したことはあるが、じっくり立ち寄ることは初めての未知の街。街はところどころに、見世蔵や造り酒屋が点在する情緒あふれる街。
しかし、川越や栃木など密集して蔵や古民家があるわけではないので、観光の観点からは、いまいち感はいなめないが。
そんな街にある、喫茶カヂノキ。外見は見世蔵、内部もレトロな大正テイスト。
驚いたのは、ぜんまい式の時計が現役で時刻を告げたこと。子供の頃、実家で動いていた時計と同じような感じだ(50年くらい前、ネジ回したことがある)。
ランチのハヤシライスは珈琲セットで1000円とリーズナブル。美味しくいただきました。とにかくすごく良い雰囲気のカフェだった、次回はカウンターで珈琲飲みに来たい。

結城散策、レトロな街にはレトロなバイク。
観光客ほとんどいないし、交通量も少な目。気兼ねなく撮影できる。
造り酒屋や、寺町もいい風情。

下野薬師寺跡。奈良時代にあった、巨大寺院跡(後北条氏の戦火によって焼失)。
当時、奈良の東大寺と筑紫の観世音寺にしかなかった、戒壇(僧尼を認める儀式)が設けられ、「三戒壇」の寺として存在。
弓削道鏡が宇佐八幡宮神託事件ののち、この寺に左遷された。
そんな歴史的史跡が、近くにあったとは。はるかな昔を想像しながら、史跡を散歩してみる。

金蔵院、大平山謙信平、栃木カフェ

紅葉の名所、佐野市の金蔵院へ行ってみたが、少し紅葉の時期を外してしまったようだ。
しかし最盛期の紅葉のすばらしさは、充分想像できる。
来年の秋以降の課題という事で。

栃木、紅葉の名所、大平山謙信平。
こちらは今日が最盛期、美しい紅葉が日差しを浴びてキラキラ輝いている。遠くスカイツリーや富士山も見える。
平日ということもあり、混み具合はそこそこ。一番奥のあづま家前の駐車スペースと縁台はガラガラ、ほぼ独り占め。おだんごを食べながら、しばしまったり。
大平山神社まで歩いて行ってきたが、こちらの紅葉はさほどでもなかった。
冬仕様のW650は、楓で紅く染まってる。

せっかく栃木まで来たので、巴波川沿いの蔵前で、お決まりの撮影。
そして珈琲でもと近くのカフェに入ったら、バイク好きのオーナーのお店で、歓迎されてしまった。少々バイク談義、自家焙煎で珈琲も美味しい。
帰りは、オーナー様の見送りも。居心地いカフェでした、また来よう。

伊勢・紀伊の旅(8日目)

奈良から一気に帰宅するのはしんどい、特に夜は寒いし。
ということで、学生時代1年間過ごした松本に宿をとって、翌朝は松本市街を散策。
しかし40年あまりで、変わりすぎて面影は???と思ったら、学生時代ほとんど寮と大学を往復。食事は寮食か学食ばかりで、市街地で食事した記憶はほとんどなし。
まあ夜のバイトで、駅前は良くきてたけど。思い出と言えば、やはり自転車で走り回った安曇野から見る北アルプスの山並みくらいか。

旅の終わりは、軽井沢で珈琲タイム。
この辺は、すっかり葉も落ち、冬の装い。しばし、まったり。
かなり疲れが溜まってる。バイク乗るのめんどくさい。さて、気をつけて帰ろう。

無事帰宅、やっぱり我が家は良いなあ。
走行距離は1800km、七泊八日のんびり旅だったからあまり距離は伸びてない。
その分、立ち寄り場所は濃い〜場所で、充実感たっぷり。伊勢神宮(外宮)、熊野那智大社、熊野本宮大社、高野山金剛峯寺、橘寺、橿原宮、長谷寺とかねてからの懸案をまとめて解消、古寺大社巡礼。
でもしばらくバイクはいいや。

伊勢・紀伊の旅(6日目)

恥ずかしながら、この歳で初高野山。
空海は好きで、関連書籍やら関連寺院には行ってるのに、総本山がまだでした。
ほんと山上にある、仏教都市、不思議な空間。5箇所観れるチケット2500円と霊宝館高野山の至宝の1300円て、たっぷり高野山を堪能。
金剛峯寺の石庭は、素晴らしかったし、至宝展では、大好きな運慶、快慶の躍動感ある仏像を鑑賞することができた。紅葉は少し盛りを過ぎていたけど、充分仏教世界を堪能させていただきました。奥の院は、次回宿坊に泊まり、ゆっくり拝観しようと思う。

まずは金剛峯寺から。
建物内部も素晴らしかったが、特にこの日本国内最大の石庭という蟠龍庭の素晴らしいこと。
いつまでも眺めていたい庭園。

金剛峯寺から徳川家霊廟に向かう。
どこを向いても趣ある寺院だらけ、これだけ寺院の密集した地域は他では見たことない。
そんな寺院の庭は何処も素晴らしそうだが、非公開らしく見ることができないのが残念。

高野山の中心、壇上伽藍へ。
巨大な根本大塔、内部の立体曼荼羅が迫力満点。

最後は高野山霊宝館。
ちょうど 運慶、快慶 の仏像展示企画に遭遇。
素晴らしい仏像を堪能、帰宅後は 運慶、快慶の本を購入してお勉強。

高野山をあとにして、橿原の宿に向かう。
途中明日香の橘寺で小休止。いつも奈良に来ると、この辺をうろうろして、古代飛鳥に思いをはせる。
いつも見ている橘寺、聖徳太子の生誕地だとか。拝観するのは初めて、このあたりでまったり日暮れを迎える。

今宵の宿は橿原市にある、古民家ゲストハウス。あたりも古民家だらけで、なかなかの風情。中はリフォームされて明るく快適。
夕食は、歩いて5分くらいのところにある、お好み焼き店。
はしで突くと、ほろほろと崩れるくらい、ふわやわらい。ちょっと関西風とも違うかも。
まあ美味しければ何でも良い、ビールで1人乾杯。
ほろ酔い気分で、夜の今井町をふらふら。およそ10年ぶりくらい。お洒落なカフェなども、たくさんできたようだが、味わう時間は無さそう、残念。

伊勢・紀伊の旅(5日目)

賢島の宿を出て、海沿いの道を那智大社へ向かう。
海沿いのワインディングロード、朝早いので車は少なく、絶景を楽しみながら快適に飛ばす。
熊野那智大社に到着。おお、あれがかの有名な那智の滝か。やはり間近で見ると、迫力あるね。山岳にある神社らしく、登ったり降ったり、見所満載。マスクもあってゼーゼーハーハー息が切れる。今日は時間があまりないから、急いで次の熊野本宮へ向かわないと。

新宮から、悠々と流れる熊野川沿いを遡上して、熊野本宮大社へ。
四つ並んだ拝殿、巨大な社殿と威容を誇る。少し離れたところにある、おお鳥居の存在感が凄い。しかしここに来るまで、遠かった。なんか地の果て、はるばるって感じがする。

途中白浜の三段壁により、海を眺める。
白浜でガソリンを入れようと思ったが、どこも休日でガソリンスタンドも休みで困った。
なんとかガソリンを補給し、高速道路で一気に和歌山までと思ったが、途中渋滞で時間がかかってしまい、宿に着いた頃にはちょっとお疲れ。
さすが1000CC、バイクのクラッチが重く、渋滞時には泣けた。
夜は和歌山市内のゲストハウスに宿泊。昨夜のビジネスホテルより、バイクで旅してるって感じが好き。
https://g.page/tsukijihostel?share
お宿の紹介で、10時過ぎ近くの和歌山ラーメンを食す。店はお客でいっぱい。初めての味わい、旨いではないか。
https://goo.gl/maps/GWNnTNMAsGdfyPR1A

伊勢・紀伊の旅(4日目)

ホテルで目を覚ましたら、まだ夜明け前。東の空が明るくなってきたので、ホテルを出て、目の前の海岸をカメラ片手に散歩。美しい日の出を見ることができた。
宿泊のホテルは伊勢賢島の丘の上、今日はのんびり伊勢神宮(外宮)あたりをぶらぶらしてみる。
まずは途中朝一で、横山展望台へ向かう。途中バイク進入禁止?の看板があったので、最後は歩いて展望台で。ここからの眺めは最高、コンビニで買ったおにぎりをほおばりながら、雄大な眺めを堪能。

久しぶりの伊勢参り、内宮は以前お参りしたし、人混みが凄そうだったので今日は伊勢神宮外宮へ。
駐車場は満車だったけど、人出はさほどでもなかったので、ゆっくり参拝できた。神社は構成がシンプルで、お参りすればすぐ終わってしまう。だから遷宮館と少し離れた、神宮寺美術館を合わせて鑑賞。
どちらも混雑とは無縁、ゆるりと古代日本に、どっぷり浸れた。最後は猿田彦神社に参拝しようと思ったけど、ずらりと並んだ参拝者を見て諦めた。

伊勢と言ったら、おはらい町、おかげ横丁なんだろうけど、一人旅であの賑わいは辛い。
というわけで、伊勢河崎町をふらり。まずは、伊勢河崎商人館。重圧な商人のお屋敷が、昔ながらにそっくり残っている。
https://goo.gl/maps/w7o2TJ5WEasGnQ72A
あたりは古い町並みが、生活感あふれて自然に残っていて、良い雰囲気。雰囲気に誘われて、カフェのはしご。茶房河崎蔵では、酸味系のブレンドをいただく。古いジャズが流れる重厚なお店がいい。
https://goo.gl/maps/nAZ8uyhgZGJ3PKT9A
さて食事はと、古民家炉端焼き店がなかなかオープンしない。仕方ないから、Cafe わっくでおすすめの牛すじを煮込んだハヤシライス。酸味が少し強めで、じつに美味しい。殆ど観光客のいない河崎町で、ちょっと地元を味わってみた。
https://goo.gl/maps/bUS1E36u46zoEk4A6

宿に帰る途中、賢島大橋から見る夕日が綺麗そうだったので、一時間粘って夕日を撮影。
旅先で観る美しい夕日に、感動した。
https://goo.gl/maps/rbfD6VzBAaCLydm56
本日の夕食は、志摩市街でエビフライ定食。

伊勢・紀伊の旅(1日目)

埼玉の自宅から静岡の実家への途中、西湖いやしの里へ寄る。
残念な鉄筋コンクリートの忠霊塔越しの富士山より、作り物とはいえ、こちらからの富士山がいい。古民家園のテーマパークみたいなところだけど、家は全部本物で、あまり嫌味や不自然さは感じない。元々集落があったけど、1966年の土石流で壊滅。復興みたいな立ち位置のせいもあるのか。
入場料350円と格安で、古民家と紅葉、富士山の絶景コラボ。
古民家のほうとう屋さん。本来ほうとうなんだろうけど、煮たカボチャはどうしても好きになれないので、今日もうどんです😅茅葺き屋根の古民家で味わう、濃厚な甘酒、懐かしい味わいだった。

長野県立美術館から善光寺へ

戸隠から長野市街地へ。大学時代3年も住んだのに、卒業以来寄ったのは長野オリンピックの時、家族で善光寺に行ったのみ。近くはいつも通るのだけど、なぜか長野市街地は訪れなかった。
そんなわけで、今日は県立美術館から、善光寺界隈へ。ここは東山魁夷美術館と併設。なんと常設展示料金の700円で東山魁夷の作品と、常設展が見れてしまう嬉しさ。今日は企画展(1500円)も開催されていたけど、東山魁夷の作品だけでお腹いっぱい。
小学生の時、図書館にあった東山魁夷の画集が大好きで、よく観たものだ。おそらくこれが日本画に興味をもった原点だろう。11月19日からは、唐招提寺御影堂障壁画展が開催されるとの事。うーむ、これは観に行かないと。
美術館の建築、これも素晴らしく屋上のテラスにはカフェがあり、とても気持ちいいスポットに。こんな美術館、近くに欲しい。なんとかなりませんかねえ、埼玉県はこの辺の感性が情けない。

最後は仏都長野の善光寺へ。
参道は修学旅行らしき学生であふれかえり、コロナ禍で離れた参拝者も戻ったようだ。学生時代の記憶は40年近く前、こんなおしゃれな善光寺界隈だったかなあ・・・・・ううん境内以外は思い出せない。
それにしても、仁王門の仁王像が素晴らしい。約100年前に巨匠高村光雲と米原雲海によって制作された。特に夜の仁王様は照明で闇から浮かび上がり、凄い迫力だった。
しかし5時にカフェに入り、6時に出てみるとあたりは闇。仲店はスターバックス以外殆ど閉まり、あれほどいた参拝者は蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。ちなみに駐車したのは、美術館北隣の城山公園駐車場。40年前と変わることなく、無料なのは助かる。

長野、善光寺界隈を歩き疲れてヘロヘロ。めぼしいカフェは軒並み月曜休みで、カフェ難民。適当に入ったカフェ、大きなアップルパイで嬉しい誤算。大好きな熱々アップルパイ、でお腹いっぱい。しかも、ソフトクリーム付き。何かと濃い〜、一泊二日の長野旅。
https://monzen-terrace-enya.com/

戸隠鏡池と戸隠蕎麦

昨夜の宿で朝食食べて、戸隠鏡池へ。
戸隠バードラインは学生の時以来35年ぶり、七曲は相変わらずの狭い急登急カーブで驚いた。
早朝は曇りがちだった天気も、戸隠に着いたら日差しが出て、素晴らしい紅葉の風景。鏡池の水面は、無風で鏡のように戸隠山の荒々しい山肌を写している。
ひとしきり撮影したら、湖畔にあるどんぐりハウスのテラスで美味しい珈琲を飲む。
ここから眺める景色は、最上級の贅沢。次回はここでガレットの朝食をとろう。

戸隠来たら、やっぱり蕎麦だろうと、戸隠中社の駐車場に車を停める。
まずは中社を参拝し、雰囲気ある門前町を散策。
月曜11時半、めぼしいお店は既に行列。なので適当に裏の路地をさまよって、すぐに食べられそうなお店、しなの屋に入店。
このお店が正解で、店の雰囲気はいまいちだが、自家栽培の蕎麦を使った美味しいお蕎麦を食べることができた。ちょっと硬めで、腰がありのど越しツルツル、また来よう。

大望峠展望台から、北アルプスから戸隠山の大展望。

松代で古民家に泊まる

ALFA女神湖イベント、実はベッドに入っても寝付けず、完全徹夜。
そりゃ毎日3時ごろ寝てるから、いくら早くベッドに入っても無理だろ。結局3時半ごろ女神湖に向けて出発、徹夜でイベント参加だった。
イベント終了後、長野に宿をとったのは正解。といっても女神湖から宿のある松代までは、1時間半以上かかり結構つらかった。
お宿は今回3回目の利用の、長野の定宿、古民家ゲストハウス布袋屋。本来相部屋だが、本日私だけで古風な和室を占有。宿主様とは、すっかり馴染みとなり、松代観光を盛り上げるためには・・・とすっかり熱く話し込んだ。
翌朝は、早朝松代市街を少し散策。市街が紅葉で赤く染まるのはあと一週間くらいだろうか。素泊まりのみ、格安で気軽に本格古民家で、日本情緒を味わえるゲストハウス、最高です。

BRERAを武家屋敷の前で撮影したい・・・・と早朝から松代市内で撮影。
武家屋敷前の道は、生活にはあまり使われないとみえて、交通量はほとんどゼロ。
こんなに気兼ねなく武家屋敷前で撮影できるなんて最高。もう少し天気が良ければな・・・というのは贅沢か。
日本文化とイタリア文化の共演?、でもいいのだよねこれが。